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2009/10/31

『約束』

41kk72ecral__sl500_aa240__2石田衣良の本はかなり以前に読んだ『LAST』に続いて2冊目。アマゾンの紹介文。

親友を突然うしなった男の子、不登校を続ける少年と廃品回収車の老人、モトクロスの練習に打ち込む少年を遠くから見守る一人の女性、仕事を抱えながら女手ひとつで育てた息子を襲った思いがけない病…。苦しみから立ちあがり、うつむいていた顔をあげて、まっすぐに歩きだす人々の姿を色鮮やかに切りとった、絶対泣ける短篇集。(引用終わり)

10月30日 休養/完全休肝
10月31日 ジョグ10キロ
月間走行  330キロ

「絶対泣ける」という売らんかなのキャッチコピーはちょっといただけない。(苦笑)

「あとがき」の中で著者は、大阪教育大附属池田小学校の事件がきっかけとなってこの短篇集が生まれたとし、全体の執筆意図を次のように述べている。

かけがえのないものをなくしても、人はいつか自分の人生に帰るときがくる。さまざまな喪失によって止まってしまった時間が、再び流れだすときを描く連作「バック・トゥ・ライフ」が、こうして始まりました。(中略)みんな、今はうつむいていてもいいから、いつかは顔をあげて、まえにすすもう。こんな簡単なことを二百ページ以上もかけて書くなんて、自分でもあきれてしまいます。

「こんな簡単なこと」は、表題作「約束」の中では、通り魔事件で死んだ小学生ヨウジが生き残った友人カンタを励ます、次のようなセリフとして語られている。

カンタを見ていて思った。たとえ自分がぜんぜん冴えなくなっても、そんなに悪くないって。すこしだけ友達がいて、パパやママがいて、風が吹いて、夏がきて、ボロっちくてものり慣れた自転車があって……冴えなくてつまらない人生でも、生きているのはぜんぜん悪くない。

これを含めて死者が重要な登場人物となっている作品が7篇中5篇もあって、シャマラン監督『シックスセンス』みたいなファンタジックな味わいもあった。

しがない中年サラリーマンの生活だけれど、それも「ぜんぜん悪くない」と思って生きていこうか。

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