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2009/10/18

『わたしの普段着』

41g0bfks41l__sl500_aa240_吉村昭のエッセイも4冊目。アマゾンの紹介文。

かつて電車で目にした、席を譲られた老紳士の優美な仕種。我が家に家出娘を迎えに来た父親が農村の事情を語る言葉の奥深さ。結核による死を覚悟した頃を思えば感じる、今この時に生きる幸せ―。気取らず、気負わず、殊更には憂いを唱えず。いつも心に普段着を着て、本当に知った人生の滋味だけを悠悠閑閑と綴ってゆく。静かなる気骨の人、吉村昭の穏やかな声が聞こえるエッセイ集。(引用終わり)

10月17日 休養(休日出勤のため)/完全休肝
10月18日 ペース走10キロ(39分46秒)を含む17キロ

2005年出版ということは、吉村氏の死の前年ということになる。最晩年に書かれたエッセイ集ということで、さすがの氏の文章力にも衰えが見られる。構成面で乱れが見られたり、結末が尻切れトンボだったりする。話題についても、幼少時から戦時中の思い出話を何度も繰り返したりといった有り様で、ファンとしてはいささか心が痛くなる。

肺結核の死の淵から生き返った後は、綿密な取材に基づく独自のスタイルの小説を憑かれたように書き続け、それが体力的に叶わなくなったら、さっさとあの世に旅立ってしまう。何と潔く、雄雄しい生涯だったことだろう。

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