『蒼の悔恨』
堂場瞬一の「真崎薫」シリーズ。アマゾンの紹介文はかなりの長文だ。
過去が過去になるのはいつからだろう----。
雨の横浜----連続殺人犯を追って、神奈川県警捜査一課・真崎薫の孤独な戦いが始まる!連続殺人犯・青井猛郎を追い詰めた真崎だったが、コンビを組んだ赤澤奈津をかばった一瞬の隙をつかれ深手を負い青井の逃走を許してしまう。手がかりのないまま一カ月が経ち、退院した真崎は、捜査に復帰を願うも、担当からははずされており、休暇を命じられる。
ならばと、独自に捜査を開始した真崎だったが......。
真崎、赤澤、青井、三人のそれぞれの過去が明らかになるにつれ、複雑に絡み合った事件の真相も明らかになっていく。人間にとって「過去」とは、その人が生きていくうえでどんな意味を持つのか? 「過去」を「過去」として受け入れ、魂のやすらぎを得られる日は訪れるのか? 読む者の心に強烈に先の命題を突きつけるハードボイルド・エンタテインメント。(引用終わり)
以下、少々ネタバレあり。
7月8日 ジョグ10キロ
7月9日 ジョグ10キロ
このシリーズは初めて読んだが、他の堂場作品とテイストは共通している。ど真ん中剛速球のストーリー展開、組織からはみ出した(はみ出しかけた)主人公、魅力的な相棒の女性刑事、クセもあり味もある脇役陣…。
特に赤澤奈津はこれまで読んだ作品にはないキャラが魅力的だ。とびきりの美人で富裕な宝石商の一人娘。それでいて仕事となると別人のようにキリっと表情を引き締める。共通の敵である青井を追い詰めていくうち、真崎は彼女と公私ともに深い関係に陥っていく。
第1作で早くも警官を辞めることになった真崎の、その後の活躍に期待したい。
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