ボッケリーニの弦楽五重奏曲集
故黒田恭一氏が担当されていたNHK-FMの「20世紀の名演奏」のオープニング、エンディングで使われていたボッケリーニの弦楽五重奏曲のCDをようやく入手した。自力では探せず、ラン友にして楽友でもある高橋氏がご友人に照会してくれて、アマゾンの中古市場で楽団名が誤った表記になっていたものが、実は該当CDの初版盤だったことが判明したものだ。
1988年4月の発売というから、まだCDが出回り始めた頃だ。ジャケットに「PCM DIGITAL」と麗々しく書かれていたり、トラック番号のみならず楽曲の構成部分ごとにインデックスが付されている。当時は1枚のCDにも随分手間隙かけて作りこんでいたものだ。
有名な「ボッケリーニのメヌエット」を含むホ長調G.275から聞き始め、ハ短調G.377の第1楽章が唐突な感じで終わり、アタッカのように「20世紀・・・」で使われている第2楽章のメロディーが流れ始めたとき、懐かしさで胸が一杯になると同時に、それに被さって黒田恭一氏の声が聞こえてくるような錯覚に襲われた。何かの縁で手にしたCDを最後まで聞きながら故人のご冥福を祈った。
6月11日、12日 休養/完全休肝
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