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2009/03/06

『約束の河』

417fnk2s0cl__sl500_aa240_堂場瞬一著。刑事も登場するけれどもいわゆる警察小説ではなく、スポーツ物でもない。著者にとっては新境地とも言える作品かもしれない。アマゾンの紹介文。

長期の薬物中毒治療から戻った北見貴秋は、幼馴染みの作家・今川出流が謎の死を遂げたことを知る。「業火」と題された遺作は何を物語るのか。ドラッグによって失われた記憶の中、真実を探す心の旅がはじまる。哀切の書き下ろし長篇サスペンス。(引用終わり)

3月5日 ジョグ10キロ
3月6日 休養/完全休肝

25年前、北見、今川ら仲良し4人組の少年たちは、遊び場にしていた川原の廃車に放火され、一人は死亡、今川は仲間を助けようとして右腕を失ってしまった。助かった北見は今川を命の恩人として負い目を感じて生きてきたが、放浪の旅から帰国した今川が直後に謎の死を遂げたことから、その真相の追究に乗り出していくうちに驚くべき事実が明らかになっていく。

子供時代のショッキングな出来事がその後の人生を左右するというテーマは、東野圭吾の『白夜行』を思わせる。気楽に読み飛ばすことのできない重い内容であるが、登場人物の性格描写をはじめディテールがよく描けていて、最後まで読者を飽きさせない。

どうでもいいことだけれど、「今川出流」(いまがわ・いずる)という名前が、何度出てきても京都の「今出川」に見えて仕方なかった。(苦笑)

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