ドゥダメル東京公演
今話題のベネズエラの若手指揮者グスターボ・ドゥダメルと手兵のシモン・ボリバル・ユース・オーケストラの昨年暮れの東京公演の模様が先週末NHKで放映されていたので、録画してこの週末に観てみた。さとなお氏が実際の公演を聴いて非常に感激、絶賛されていたものだ。
演目はラヴェルのダフニスとクロエ第2組曲とチャイコフスキーの第5交響曲。オケは倍管で、弦も 1st が確か10プルトという巨大編成である。ひとことで言って「厚く」また「熱い」演奏である。弦のうねるような濃厚な響きの上に乗って、達者揃いの管が負けじと歌いまくる。実演に接したらその迫力に度肝を抜かれただろうことは想像に難くない。
確かに「ユースオケ」のレベルを遥かに超えた実力である。国情から考えて楽器は世界のトップレベルの楽団に比べれば相当見劣りするだろうから、これで一級の楽器を揃えたら凄いことになるだろう。
中でもチャイコフスキーはこれまでCDで出たベートーヴェンの第7やマーラーの第5以上に曲想がオケに合っており、ロシアでもヨーロッパでもない斬新清新な演奏に目を見張る思いがした。ただし、ムラヴィンスキー指揮レニングラードフィル盤の方が、やはり一枚も二枚も上手であると思う。というか、あれを超える演奏はまず出ないだろう。
2月22日 ジョグ10キロ
2月23日 休養/完全休肝
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