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2009/01/08

『彼女の知らない彼女』

313011_2里見蘭著。この本のことも著者のことも全く知らなかったが、知り合いの図書館員Nさんのお勧めで読んでみた。「日本ファンタジーノベル大賞」優秀賞受賞作とのことである。版元の紹介。

スポーツとは無縁の「私」が、東京オリンピック女子マラソン選考レースを走ることになるなんて。準備期間はたったの四ヶ月、しかも、パラレルワールドの「私」の影武者として――。選考委員大絶賛のリーダビリティと爽やかな読後感。違う生き方、あったかもしれないなって悩んでいる全ての人に捧ぐ、スポーツ青春小説誕生!(引用終わり)

1月7日 ジョグ10キロ
1月8日 ビルドアップ10キロ

以前読んだ『ラン』と同様、スポーツものというよりはファンタジー、SFの部類に入る作品であるが、マラソンの練習やらレースでの駆け引きなどについてはなかなかよく取材して書かれているので、その部分はスポーツ小説としても楽しめる。

パラレルワールドからやってきた本人を身代わりに立てたら、それはまた別の世界になるのではないかとか、ズブの素人が僅か4カ月の練習で名古屋国際でトップ争いを演じたりできるのかとか、ツッコミどころは多々あるけれども、それをあげつらうのはヤボというものだろう。(笑)

小説というよりも、漫画の原作本ぐらいの感覚で気楽に読める本だ。

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