『彼女の知らない彼女』
以前読んだ『ラン』と同様、スポーツものというよりはファンタジー、SFの部類に入る作品であるが、マラソンの練習やらレースでの駆け引きなどについてはなかなかよく取材して書かれているので、その部分はスポーツ小説としても楽しめる。
パラレルワールドからやってきた本人を身代わりに立てたら、それはまた別の世界になるのではないかとか、ズブの素人が僅か4カ月の練習で名古屋国際でトップ争いを演じたりできるのかとか、ツッコミどころは多々あるけれども、それをあげつらうのはヤボというものだろう。(笑)
小説というよりも、漫画の原作本ぐらいの感覚で気楽に読める本だ。
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