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2009/01/20

「ハドソン川の奇跡」に思う

先日のUSエアウェイズの旅客機がハドソン川に不時着した事故のニュースを見ていて、かつてNY近郊に滞在した人間として感じたことが2点ある。ひとつは、事故の最も有力な原因とされる野鳥との衝突(バードストライク)について。

日本で野鳥と言えば普通はスズメやハト、大きくてもカラスかトンビぐらいしか思い浮かばない。それがジェット機のエンジンを2つとも壊してしまうとは想像しにくいかもしれない。しかし、NYタイムズの記事によれば、今回衝突したと見られるのはこの地域に多数生息する Canada goose (複数では geese ) というガチョウの仲間で、大きいものは体長1メートルを超え、翼を広げると170センチ、体重9キロに及ぶという巨大な鳥なのだ。

私が滞在していたアパートの裏の運河にも沢山いて、鳴き声はうるさいわ、大量の糞を落とすわで、かなりの厄介者だったのだ。そんな彼らが群れをなして「渡り」をしているところに運悪く飛行機が突っ込んだら、あれだけの事故にもなるわなと納得したものだ。

もう1点は、事故に遭遇した乗客たちが主翼の上にちゃんと並んで救助を待っていた姿について。これも米国ならではだなと感じた。空港でも銀行でもファストフードでも、色んなところで行列ができるが、前の人間が少々手間取っていても、皆驚くほど忍耐強く待っている。

そういう普段の習慣がなければ、ああいう場面で冷静に並んでいることなどできまい。もしあれが中国だったら、我先に前に出ようとして殴り合いの騒ぎになっていたことだろう。

1月19日 ジョグ10キロ
1月20日 ジョグ10キロ

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コメント

アメリカ人の順番を待つ忍耐強さを改めて見せつけられました。
凍える程の寒さであろうが、どんなパニックであろうが彼らはレディーファストと順番に対しては徹底していますね。

投稿: mitsuya | 2009/01/20 22:50

mitsuyaさん
公平、平等、秩序といった
市民社会の理念が、DNAのように
刻み込まれているのでしょうね。

いつまで経っても「お上」が「下々」
を支配している我が国などと違い、
絶対権力の支配から逃れるのが
そもそもの建国の理想だったわけで、
オバマ演説もそういう原点に回帰する
ことを訴えかけていたようです。

それはともかく、アメリカのスーパーの
端の方のレジは、「10点以下限定」の
「エキスプレス・レーン」となっています。
彼らもホンネでは、「少しの買い物で
長々と待たされるのはかなわない」と
思っているようですね。(笑)

投稿: まこてぃん | 2009/01/21 21:20

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