『「欲望」と資本主義』
佐伯啓思著の講談社新書。少し前の朝日新聞での氏の論評に感銘を受けたので読んでみた。この手の本は以前の職場では仕事の必要上ずいぶん読まされたものだが、それでアレルギーを起こしたものか(笑)、小説以外の本を手に取るのは随分久しぶりだ。アマゾンの紹介文。
資本主義の駆動力は何なのか。ゆたかさの果て、新たなフロンティアはどこに求められるのか。差異・距離が生み出す人間の「欲望」の観点から、エンドレスな拡張運動の文明論的、歴史的な意味を探る。(引用終わり)
9月18日 ビルドアップ10キロ
9月19日 ジョグ10キロ
1993年発刊ということで、まさに欲望と資本主義の極致のようなバブル現象を意識して書かれたものと思われるが、新たな欲望のフロンティアを作り出すことで無限の拡張を遂げようとするのが資本主義の本質であるとの鋭い洞察には感銘を受けた。
実は、このことを大変簡単な言葉で見事に言い換えたのが、「ほしいものが、ほしいわ。」という糸井重里氏の名コピーであるように思うのだが、いかがだろうか。
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