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2008/06/04

『孤狼』

41mbra8y98l堂場瞬一の鳴沢了シリーズ第4弾。近所の図書館の開架本は不心得者が失敬したのか、一向に戻って来ないので自腹購入となった。オリジナルのせいか文庫でも900円とは痛かった。通読に時間がかかったのはそのせいばかりではないが(苦笑)。アマゾンの紹介文。

一人の刑事が死に、一人が失踪した。本庁の理事官に呼ばれた鳴沢了は、新たな相棒と共に消えた刑事の捜索を命じられる。調べを進めるうちに明らかになる刑事達の不可解な行動。不審を抱く了の前に謎の組織が立ちはだかる。執拗な妨害、愛する人への脅迫―警察を辞めた冴を巻き込み事件は思わぬ展開を見せる。(引用終わり)

6月3日の練習内容 ジョグ10キロ
6月4日の練習内容 ジョグ10キロ

前作までと同様、妙なひねりやどんでん返しのない、真ん中剛速球のストーリー構成。かなり早い段階から事件の真相は大体想像がつくけれども、それにもかかわらず読者を惹きつけて飽きさせない筆力はさすがである。

2作目に登場した小野寺冴が再登場しただけでもワクワクさせられる上に、前作からの内藤優美も謎の組織からの執拗な脅迫にも耐えて了をサポートする。この2人の女性が了を巡って微妙な関係になる一方で、今回の相方である今(こん)刑事は「縦横がほぼ同じサイズ」という巨体で大食漢という設定だが、外見によらず細やかな神経の持ち主で好感が持てた。

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