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2008/05/03

『マラソンの心』

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瀬古利彦氏とともに日本男子マラソンの一時代を築いた宗兄弟の兄・茂氏による新刊本が出たので、早速地元の図書館に買ってもらった。入荷の連絡をしてくれたのは国際ランナーのNさんだったが、図書購入に当たって情実、コネ等の不正は一切ないので念のため(笑)。第一、これまで希望した図書は全て購入してもらえているのだ。版元紹介。

日本マラソン界を牽引してきた元旭化成陸上部監督宗茂氏。双子で弟の猛氏とマラソン練習を変革、開発し、結果世界のマラソンへと飛躍を果たした。その現場で常にマラソンと共にあった氏が語るマラソン競技とはなにか、マラソンによって体と心はどう変わるか。(引用終わり)

5月2日の練習内容 ジョグ10キロ
5月3日の練習内容 ジョグ10キロ

一読して直ちに、インタビューを元にゴーストライターが書いたことが分かる。その種の本の宿命として、どうしても散漫な印象を与えるのは否めない。

ところで本書のキモは、茂氏が考案した「マラソン練習」の方法であり、巻末には2時間10分を切るための練習メニューが紹介されている。しかし、それは3か月の間に40キロペース走を10本も走るというハードな内容で、市民ランナーにはあまり参考にならないかもしれない。

それよりは、大方の市民ランナーが共感できるのは次の箇所だろう。(笑)

当時のマラソン界には、酒の飲める人間がマラソンでも強いという伝説がありました。合宿をご一緒した、君原さんは、その生きる伝説のひとりでした。伝説といっても正当性もあるのです。酒が強く、大酒を飲んでも平気な人は、間違いなく内臓が強いからです。内臓が強いというのは、マラソンランナーとして強くなるための大切な資質です。内臓が強ければ、ハードな練習で疲労した後でも、きちんとした食事が取れます。きちんとした栄養補給ができますので、練習が生きてきますし、体力も衰えない。それでマラソンランナーは酒が強くなくては、という風潮ができ上がったのだと思います。(144-145頁)

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コメント

マラソンの心、読みました。
子供のころから、監督になっても、双子で相談しあって、練習して強くなっていくのっていいなと思いました。
私も一卵性双生児に産まれて、彼女と一緒に練習したかったな、とかね。

 お酒のとこはやっぱり注目しましたよ。

ところで まこてぃんさんは今年も1人合宿するんですか?
私は今故障中で、サロマには行かないか、応援か、悪化承知で走るか迷ってます。いつも元気に、とはうまくいかないですわ。ぐっすん。

投稿: maruo | 2008/05/25 22:28

maruoさん、こんばんは。
双子って、身近に居ないのでよく分かりませんね。
身代わりでピンチを切り抜けた話は面白かったですが、
「近親憎悪」みたいなこともあったのでしょうね。

大阪転勤以降多忙が続いていて、今年の長野合宿は多分
無理だと思います。

サロマも無事行ければラッキーという状態です。(泣)

投稿: まこてぃん | 2008/05/26 22:15

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