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2008/04/08

『雪虫』

41mjqw0wael__sl160_aa115_堂場瞬一著。この作家は初めて。なぜ読むことになったかと言えば、毎朝通勤電車で向かいに座る中年男性が熱心に読んでいたからだ。毎度のことながら、私の読書に主体性などというものは全くない(笑)。版元紹介。

俺は刑事に生まれたんだ。祖父・父を継いで新潟県警捜査一課の刑事となった鳴沢了は、晩秋の湯沢で殺された老女が、かつて宗教教団の教祖で、五十年前に殺人事件に関わったことを突き止めた。了は二つの事件の関連を確信するが、捜査本部長の父はなぜか了を事件から遠ざけるのだった。正義は、そして歳月は、真実を覆い隠すのか? 新警察小説(引用終わり)

4月7日の練習内容 完全休養
4月8日の練習内容 ジョグ10キロ

ズバリ、ストライクゾーンの真ん中を突く剛速球のような作品だ。晩秋から冬に向かう新潟・湯沢で起きた老女殺しという地味な事件。それに挑む主人公の刑事・鳴沢了は、同じく刑事だった祖父の過去と向きあい、一方、幼なじみの銀行勤めのOLとの淡いロマンスが絡んで、全体として一級のハードボイルドに仕上がっている。

シリーズ2作目以降も楽しみだ。しかし、転勤のせいで例の中年男性が次に何を読んでいるのか分からなくなるのは残念だ。(苦笑)

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