『主婦でスミマセン』
青木るえか著。一風変わったペンネームの由来は表紙イラストのとおり。アマゾンの紹介。
私の夫は転勤族。二年に一度は引っ越しだ。引っ越しとくれば大掃除。最後にまとめてキレイにするから、普段は掃除なんていいや、と思うのは、ごく当然のことだろう。しかしある日ある時、うちの後に入った人から、猛烈な抗議の電話が。「汚くて汚くて、住んでられません!」「畳から虫が!」。そうだろうなあ、私も見た。畳の目から極小の、何だかよくわからん虫が這い出てくるのを。「ま、いっか」と放っておいたが。また出たか…。史上最弱?の主婦が日頃の悩みを赤裸々に!大爆笑書き下ろしエッセイ。(引用終わり)
3月13日の練習内容 ジョグ10キロ
3月14日の練習内容 ジョグ10キロ
どういう風の吹き回しでこの手の本を読んだかというと、朝日新聞の火曜日夕刊に連載されている「買い物アドベンチャー」というエッセイがとても面白いからだ。不味いもの大好きという著者が久々にそれを買ってみたら、昔と違って美味しくなっていたので憤慨したというような話が、毎回軽妙洒脱な文体で綴られている。
文庫書き下ろしの本書は、いずれも「主婦と○×」というタイトルがつけられた短いエッセイから成っていて、新聞連載エッセイと同様に楽しめた。それにしても、この「史上最弱の主婦」の「だんな」(ベタな関西弁でやたらに身近に感じられる・笑)は、普通の夫なら絶句してしまうような弁当にもごく遠慮がちにしか文句を言わない。達観しているのか、はたまた「蓼食う虫も何とやら」なのか。著者もそんな彼を心から愛している様子で微笑ましい。
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