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2008/03/08

『音楽のある場所』

Yoshida吉田秀和著。92年から95年にかけて雑誌『レコード芸術』に連載された「今月の一枚」30回分を収録したもの。アマゾンの紹介文。

バッハ、ベートーヴェンからドビュッシー、グレツキに至る音楽を、H・ホッターやソロモン、ブーレーズ、ガーディナーなど、古今の名演奏家によって聴く。50余年の深い音楽体験が選んだ、現代の名盤30枚。(引用終わり)

3月7日の練習内容 完全休養
3月8日の練習内容 ジョグ10キロ

学生時代、ラジオ、オーディオ趣味から派生して音楽、特にクラシックファンになった自分の当時の愛読誌は『ラジオの製作』と『レコード芸術』だった。30年後に『ランナーズ』や『ターザン』を読んでいようとは全く想像もできなかった。(苦笑)

それはともかく、昔から吉田秀和氏を尊敬していて、レコ芸や朝日新聞に連載される氏の音楽評論は長く愛読してきた。1913年生まれというから今年95歳になる氏だが、最新の演奏に常に新鮮な関心を示しつつ、自分の感性を大切にした論評姿勢は全くブレがなく、安心して読めるのである。

例えば、本書中『パルジファル』を取り上げた章で、氏は正直にこう告白されている。

数あるワーグナーの楽劇の中でも、『パルジファル』はいちばん苦手の作品だった。第一、長くてやりきれない。(中略)絶対時間において長いというだけではなく、どの部分も、ほとんどいつもおそいテンポなので閉口するのである。

熱烈なワグネリアンは別として、こういう思いを抱く人は多いのではないか。私ももちろんそうである。作曲者の指示により、指揮者が登場しても観客は拍手を禁じられていて、粛々と演奏が始まるというあたりからして、音楽というより宗教儀式めいているぞ。

ただ、この文章は続きがあって、レヴァイン指揮のメトロポリタン歌劇場のLD(懐かしい・笑)は面白く、「全く久しぶりに全的関心をもって」終わりまで聴き通されたというのである。

ここで私も正直に告白しなければならない。10数年前の米国留学中、正にこのLDの元になったに違いない同じ公演をメトで観た際、前奏曲が終わった辺りから意識が飛んでしまい、ほぼ最後まで睡魔に襲われたまま無為な数時間を過ごしたことを!

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