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2008/03/28

『主婦の旅ぐらし』

51fj7k3qegl青木るえかの第3弾! 版元紹介。

だんなの出張をいいことに旅に出かけた主婦るえか。門前旅館でだらけていたら、どういうわけか、だんなから、不審な声で、不審な電話が。なんでも物凄い土産があるというのだが――。(「だんなの土産」)。史上最弱の主婦にして、気鋭の書き手、青木るえかが旅したり食べたり読んだりうろたえたり、の日々を縦横無尽に綴る! デビューエッセイ集『私はハロン棒になりたい』に書き下ろしを加えた充実の一冊。(引用終わり)

3月27日の練習内容 ジョグ10キロ
3月28日の練習内容 ジョグ10キロ

2冊目までと同様の「主婦と○○」というタイトルの軽妙なエッセイを集めた「主婦とだんなの生活」、「気鋭の書き手」を支える幅広い読書のユニークな感想で綴る「本の生活」。各地の競馬場、競輪場への泊りがけバクチ旅行(旅打ちというらしい・笑)の記録「主婦の旅ぐらし」の三部からなる。

「しょぼいホテルにチェックインしてしょぼい定食屋で食事して、商店街の洋菓子屋でオヤツを買い酒屋で飲み物を買い、本屋で本を買い、しょぼいホテルに戻って寝る、やることといえば判で押したようにコレしかないのだが、この楽しさはたとえようもない」という旅行記は秀逸だった。

文庫解説の鹿島茂氏は「青木るえかはシュルレアリストである」というが、私に言わせれば彼女は地方都市の廃れかけた風景の中に限りない興趣を見出すことのできる、我が国伝統の「わび」「さび」に通じる鋭い感受性の持ち主であると思う。

図書館にはこの3冊しかなく、朝日新聞夕刊の連載コラムも今週分で終了した。残念である。

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