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2008/01/08

『覆面作家は二人いる』

199999343201_3北村薫の別のシリーズ第1作。版元紹介。

姓は〈覆面〉、名は〈作家〉――本名・新妻千秋。天国的な美貌を持つ弱冠19歳の新人がミステリ界にデビューした。しかも、その正体は大富豪の御令嬢……ところが千秋さんには誰もが驚く、もう一つの顔があったのだ!?『推理世界』の若手編集者、岡部良介を混乱させながら、日常世界に潜む謎を鮮やかに解き明かすファン待望のシリーズ第一弾。お嬢様名探偵、誕生!(引用終わり)

1月7日の練習内容 ジョグ10キロ
1月8日の練習内容 完全休養

「覆面作家のクリスマス」「眠る覆面作家」「覆面作家は二人いる」の3篇を収める。女子大生「私」と噺家・円紫さんのシリーズでは時に作者の文学趣味が高じて、門外漢にはついていけなくなることもあったが、本作はユーモアに溢れた軽妙なタッチのストーリーで、文句なしに楽しめた。

それでいながら、作者お得意の「日常の謎」を見事に解いてみせる推理には、人間に対する深い洞察が潜んでいて、しんみりとさせられる。このシリーズで探偵役を務める「お嬢様作家」の千秋がまたとても魅力的なキャラクターで、お屋敷から一歩外に出ると「借りて来たネコさんからサーベルタイガーに変身してしまう」という設定が卓抜である。

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