ヴェルディ「レクイエム」を聴く
ご多分に漏れて(笑)「走り初め」ネタではない。初詣の参拝客で混みだす前の早朝に橿原公苑をジョグしたというだけのことだ。
それよりも、正月は少しまとまった時間が取れるので、買ったまま封も開けていなかったCDをじっくり聴けるのが嬉しい。今回はCD2枚組、演奏時間1時間半近い大作、ヴェルディ「レクイエム」を聴いた。演奏はカルロ・マリア・ジュリーニ指揮フィルハーモニア管と合唱団、それにシュワルツコップ、ルートヴィヒ、ゲッダ、ギャウロフという豪華な独唱陣である。
さすがにヴェルディの手になるだけあって、形式的には宗教曲でありながら、オペラのようにドラマティックな内容をもち、雄大なスケールと起伏に満ちている。有名な「怒りの日」でのティンパニ、大太鼓の連打は鳥肌が立つ思いがする。このメロディは後の2つの楽章の途中でも現れたので驚いたが、それはこの曲の成立事情に関わっているようだ。
CDのライナーノートによれば、1868年のロッシーニの死去に際して、ヴェルディは当時のイタリアの作曲家が共同して各自1楽章ずつレクイエムを作曲することを提案した。この計画は結局実現しなかったが、彼は自ら作曲した「我を許し給え」の楽章を元に、このレクエイム全体を構想した。この楽章の後半に例の「怒りの日」のメロディが含まれていて、それが独立して「怒りの日」の楽章になったというわけである。
カップリングされた「聖歌四篇」も感動的で、1960年代前半とは思えない極めて優秀な録音(プロデューサー=ウォルター・レッグ)ともあいまって、今年の「聴き初め」の方は手応え十分だった。
1月1日の練習内容 完全休養
1月2日の練習内容 ジョグ10キロ
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