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2007/12/13

『六の宮の姫君』

01664北村薫第4作。版元紹介。

最終学年を迎えた〈私〉は、卒論のテーマ「芥川龍之介」を掘り下げていくかたわら、出版社で初めてのアルバイトを経験する。その縁あって、図らずも文壇の長老から芥川の謎めいた言葉を聞くことに。王朝物の短編「六の宮の姫君」に寄せられた言辞を巡って、円紫師匠の教えを乞いつつ、浩瀚な書物を旅する〈私〉なりの探偵行が始まった。(引用終わり)

12月12日の練習内容 完全休養
12月13日の練習内容 完全休養

これまでにも増して文学趣味を前面に押し出した作品で、同名の芥川の短篇作品の成立事情を推理するという趣向になっている。近代日本文学に心得のない者としては途中から付いていけなくなり、もう好きなようしてという投げ遣りな気持ちになって、最後まで読み終えるのがやっとという有様だった。

円紫師匠との遣り取りも何だか取ってつけたみたいで、3冊目の『秋の花』と比べると作品としての出来はかなり落ちる。自らの教養のなさを棚に上げて八つ当たりしているだけかもしれないが。(苦笑)

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