『ダイヤルMを廻せ』
元テニス選手のトニー(レイ・ミランド)と資産家の娘マーゴ(グレース・ケリー)は一見仲の良い夫婦であったが、夫婦仲は冷めており、マーゴは推理作家マーク(ロバート・カミングス)と不倫の恋に陥っていた。それを知ったトニーはマーゴの殺害を企て、旧友レズゲート(アンソニー・ドーソン)の弱みにつけこんでマーゴの殺害を依頼する。しかし襲われたマーゴがとっさにハサミでレズゲートを殺害してしまう。その事故に機転をきかしたトニーは、その事件を正当防衛ではなく、動機ある殺人となるように仕向けるのだった・・・。(引用終わり)
11月15日の練習内容 ジョグ10キロ
11月16日の練習内容 ビルドアップ10キロ
『裏窓』と同様、カメラはほとんど夫妻のアパートを出ず、登場人物も極端に少ないが、それだけに息詰まるようなサスペンスが盛り上がる。ハラハラドキドキというより、刑事コロンボのように先に犯行の一部始終を明かす「倒叙もの」の正統派推理ドラマである。
主演のレイ・ミランド、グレース・ケリーはもとより、アウトローの一歩手前まで落ちぶれたレズゲートのアンソニー・ドーソン、典型的なロンドン紳士を思わせるハバード刑事のジョン・ウィリアムスといった脇役がいい味を出していた。
ところで、2時間弱の映画になぜ「休憩」があるのか訝しく思ったが、後でDVDの特典映像を見て腑に落ちた。この時代から既に3D立体映像の試みがなされていたのだ。
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