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2007/11/03

『空飛ぶ馬』

4488413013北村薫著。この著者は初めて。少し前の新聞の読書特集に登場していたので読んでみた。相も変わらぬ成り行き任せの読書である。版元東京創元社の紹介文は素っ気ないので、ウィキペディアの記事から。

大学で日本文学を学ぶ《私》は、恩師が同じであるという縁からファンであった落語家・春桜亭円紫と知遇を得る。知り合った席で話に出た恩師の不思議な体験について明快で合理的な説明を付けた円紫に対し、《私》はそれからもたびたび自らの身の回りで起こった疑問・謎を円紫に示す。円紫は、時に自らそれを解決し、時に《私》にヒントを与えて《私》自身による解決を促す。シリーズ開始当初は大学2年生である《私》が進行とともに時を重ね、成長していく成長小説の要素もあわせ持つシリーズである。(引用終わり)

11月2日の練習内容 ジョグ7.5キロ
11月3日の練習内容 6分走を含む8キロ

標題作の他「織部の霊」「砂糖合戦」「胡桃の中の鳥」「赤頭巾」の計5篇を収める。いずれも、この作者の特徴である「日常の謎」をテーマにしており、例えば喫茶店で砂糖を7、8杯も入れる女の子たちの奇矯な行動から、その理由を推理したりするというものである。

「私」が文学専攻の女子大生という設定のせいか、古今東西の文芸作品からの引用や言及が何の断りもなく出てきて少し戸惑うが、そういう文学少女趣味(?)を除けば割合気楽に読める。

ところで、著者は当初覆面作家としてデビューし、その文体や内容から女子大生作家ではないかと噂されたらしいが、正体は男性で、埼玉春日部高校の国語教師だったという。わがラン友にこの町の住人がおられるが、地元では有名人なのだろうか。

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