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2007/09/01

『看守眼』

465401横山秀夫著。図書館で単行本を借りて読んでいたら、偶然にもごく最近文庫化されたことを知った。前にもそんなことがあって、『パプリカ』を読んでいたら、ちょうど映画のDVDがリリースされた。それはともかく、まずは版元紹介。

いつか刑事になる日を夢見ながら、二十九年間、留置管理係として過ごした近藤。まもなく定年を迎える彼は、殺人容疑をかけられながら釈放された男を、ひとり執拗に追う。「死体なき殺人事件」の真相を見抜いたのは、〈看守の勘〉だった。表題作他、短篇の名手の本領発揮、渾身の小説集!(引用終わり)

8月31日の練習内容 ジョグ10キロ
月間走行距離 610キロ
9月 1日の練習内容 ジョグ10キロ

てっきりシリーズものかと思っていたがそうではなく、「看守」近藤の物語は表題作だけで、他の5篇の主人公はフリーライター、家裁調停委員、県警ホームページ担当、地方紙整理部員、県知事秘書と様々である。

この中では、地方紙の整理部員が犯した小さなミスから殺人事件へと展開していく「静かな家」が、新聞記者出身の作者が得意とする分野だけあって、最も面白かった。ただ、前に読んだ『臨場』でも感じたことだが、本書でも多少見劣りする作品があった。さすがのベストセラー作家も常に同じ水準を保つというのは難しいようだ。

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