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2007/09/12

『顔 FACE』

Image_prof横山秀夫著。このところ奥田、横山の2人の「ひでお」ばかりだ(笑)。アマゾンの紹介文。

「だから女は使えねぇ!」鑑識課長の一言に傷つきながら、ひたむきに己の職務に忠実に立ち向かう似顔絵婦警・平野瑞穂。瑞穂が描くのは犯罪者の心の闇。追い詰めるのは「顔なき犯人」。鮮やかなヒロインが活躍する異色のD県警シリーズ。

9月11日の練習内容 完全休養
9月12日の練習内容 ジョグ10キロ+流し2本

以前読んだ『陰の季節』の1篇に登場した婦人警官平野瑞穂の物語が成長、独立して1冊の本になった。『陰の季節』の警務課二渡調査官が負傷した瑞穂の見舞いにさりげなく登場したりして、横山ファンの心をくすぐる(笑)。

ある事件を契機に「似顔絵婦警」を外された平野瑞穂は広報公聴係へ、さらに犯罪被害者支援対策室「なんでも相談テレホン」担当へと、便利使いのような人事異動を経験させられる。男社会の警察組織の中にあって、それでも自らの職務と使命に忠実であろうと懸命に努力する瑞穂のひたむきさに打たれた。5つの短篇を収めるが、瑞穂が捜査の第一線に復帰して犯人と渡り合う最後の「心の銃口」が、サスペンスとアクションに満ちていて読み応えがあった。

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