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2007/07/27

『臨場』

41jqc6x00ml__aa240_横山秀夫もこれで10冊目になった。『小説宝石』に連載された検視官倉石シリーズの短篇8作を収める。版元紹介。

辛辣な物言いで一匹狼を貫く組織の異物、倉石義男。その死体に食らいつくような貪欲かつ鋭利な「検視眼」ゆえに、彼には‘終身検視官’なる異名が与えられていた。誰か一人が特別な発見を連発することなどありえない事件現場で、倉石の異質な「眼」が見抜くものとは・・・。
組織と個人、職務と情。警察小説の圧倒的世界。(引用終わり)

7月26日の練習内容 朝 ペース走20キロ(キロ4分半)を含む24キロ
              夜 ジョグ10キロ
7月27日の練習内容 ジョグ10キロ

著者お得意の警察ものの短篇集で、いずれも異色の検視官倉石の常人離れした着眼点や、一見無愛想でいてその裏に深い人情味が潜む独特の個性を軸にして物語が展開するが、一冊の本としてみるとやや玉石混淆の感がある。

本格派推理ものの醍醐味を味わわせてくれる「赤い名刺」「眼前の密室」「真夜中の調書」や、毎年届いていた匿名の葉書から自らの出生の秘密に辿り着く「餞」などは十分に愉しめた。しかし、複数の事件を扱いながら、それらが最後まで相互に全く関連がないままに終わる「鉢植えの女」「黒星」などは、この著者にしては構成がやや雑な感じを否めない。

単行本化にあたり再構成・加筆を行ったというけれども、横山作品にしては珍しくまだ文庫化されていないのも、仕方のないことではないかと思う。さしものベストセラー作家も、締切りに追われる中で時には軽いスランプに陥るのだろう。

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