『Run! Run! Run!』
桂望実著。著者略歴を読むまで、彼女が『県庁の星』の原作者であることを知らなかった(笑)。版元紹介。
長距離ランナーとしての高い能力を持って生まれ、地道な努力も重ねてきた反面、自分以外には興味がなく、仲間も必要としなかった岡崎優。箱根駅伝での優勝を狙う陸上部のメンバーからは猛反発をくらうが、同じ1年生のムードメーカー・岩本だけは優を尊敬し庇う。そんな中、突然の兄の死をきっかけに、優は岩本をサポートする立場に追い込まれるのだが……。映画にもなった「県庁の星」の大ヒットで、今大注目の著者が、過酷な運命を背負わされた青年の友情と成長を熱く爽やかに描きます。(引用終わり)
以下、少々ネタバレ注意。
1月27日の練習内容 ジョグ10キロ
1月28日の練習内容 ペース走10キロ(39分29秒)を含む24キロ
年末に読んだ『風が強く吹いている』に続いて、箱根駅伝を題材にした小説ということで期待して読んだが、少々肩透かしを喰らった感じだ。なにせ、主人公は結局箱根を走らず、補欠選手のサポートに回ってしまうのだ。
それはそれでいいとして、のだめの千秋先輩も真っ青の「オレ様」ぶりを見せた岡崎優は、結局は陸上部員同士の連帯感に目覚めたのかどうか、そこが判然としない。あまりに見事に転向してしまうと、それこそマンガになってしまうだろうが、小説としてはいかにも中途半端な印象である。
それよりは、生まれも育ちも優とあらゆる意味で対照的な岩本のキャラクターは鮮やかであり、助演男優賞ものの(?)活躍ぶりを見せてくれた。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
自分もこの本買いました。出張のとき電車で読む用の本で、まだあまり読み進んでません~。別府に持っていこうかな??
投稿: しげおっち | 2007/01/30 21:36
しげおっちさん
私の場合、一旦読み始めたらほとんど一気でした。
何せ、片道2時間通勤なもので・・・。
あ、それから私はいつも図書館で借りて読むので、
本は文庫新書以外は滅多に買いません。
投稿: まこてぃん | 2007/01/30 22:56