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2007/01/19

『ららのいた夏』

Lala 川上健一著。この作者のことは何も知らなかったが、集英社文庫だけで10冊以上もあり、相当多作の人のようだ。年末に読んだ『風が強く吹いている』を、たまたま同時期に読んでいたこうめさんのブログでこの本のことを知り、早速読んでみた。相変わらず主体性ゼロの読書である(苦笑)。以下、カバー紹介文。

ふたりの出会いはマラソン大会で走っている最中だった。小杉純也はプロを目指す高校球児。坂本ららは走ることと笑うことが大好きな高校生。ららは、運動会から始まってロードレース、駅伝、フルマラソンと次々に記録を塗り変えてしまう。オリンピックすら視野に入って来た。純也もスカウトの目にとまって、プロ野球の選手としてデビューした。涼風のようなふたりの恋。青春長編ラブストーリー。(引用終わり)

1月18日の練習内容 ジョグ10キロ
1月19日の練習内容 完全休養

陸上部にも属さず誰の指導も受けず、ただ走ることが大好きで走り続ける主人公らら。そんな彼女が、並み居るエリートランナーと互角に「東京女子国際マラソン」を走るまでになるというストーリーは、『風が・・』以上に非現実的であり、陸上経験者から見れば恐らく荒唐無稽の部類に属するだろう。

「そもそも高校生は出場できないはず」など突っ込みどころも満載なのだが、そんなことがどうでもよくなるぐらい、ららは魅力的なキャラクターとして描かれており、純也を始めとする小説の全ての登場人物と同様、読者もまた彼女の魅力のとりこになっていく仕掛けである。それを裏切るかのような悲しい結末は、ありがちな設定とは言え胸に迫るものがあった。

余談ながら、純也が入団した「東京ファイターズ」の「近藤監督」というのが、最後の場面でとてもいい味を出している。著者はなかなかの野球通とみた。

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コメント

おはようございます。トレッドミルの「ししゃも塩焼き」以来です。。
「ららのいた夏」、去年読みました。
そうそう、近藤監督、良かったですね。大沢親分みたいな感じの人かな??
主体性ゼロでも(笑)またご紹介ください。楽しみにしています。
『風が強く吹いている』は、まだ読んでいないので早速読みたいと思います。

投稿: かあちゃん | 2007/01/22 09:15

かあちゃんさん、こんばんは。
近藤監督というと中日のイメージが強いので、
パリーグファンの私には印象が薄いです。
ニックネームが「ダンディ」というらしいので
大沢親分とはちょっと感じが違うのでしょうね。
『風が強く吹いている』はオススメですよ!

投稿: まこてぃん | 2007/01/22 22:54

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