« あちらを立てれば・・・ | トップページ | 『県庁の星』 »

2006/11/12

『空中ブランコ』

Buranko_1

奥田英朗も既に6冊目。『イン・ザ・プール』の続編である。版元紹介。

うまくジャンプの出来なくなってしまったサーカス団の団員、先端恐怖症のヤクザ、先輩教授のカツラを剥がしたくて仕方がない強迫観念に襲われる講師などなど。精神科医の伊良部のもとには、今日もおかしな患者たちが訪れる。ところが、彼らは稚気溢れる伊良部を見て、病気で悩むことに馬鹿馬鹿しくなってしまう始末。彼の治療は意図したものなのか? 大好評の前作『イン・ザ・プール』から二年。欲望の赴くままに、伊良部が再び暴れ出す。 (引用終わり)

11月11日の練習内容 ジョグ10キロ(流し2本を含む)
11月12日の練習内容 ペース走20キロ(1時間17分39秒)を含む25キロ

ドクター伊良部の活躍ぶりは前作以上。標題の「空中ブランコ」に何のためらいもなく自らが挑み、ついには本番サーカスの余興に登場したり、友人の精神科医の義父のカツラを本当に剥がしてしまったりと、ハラハラドキドキさせられる。

しかし一方では、神経科としての診察や治療などほとんどないに等しかった前作に対し、今回は「強迫神経症」だの「抗不安剤」といった用語がポンポン飛び出し、ちゃんと診察、治療を行っているところが面白かった。

また、これまでは患者に脚や胸を見せつけながら注射するだけだった看護婦「マユミちゃん」が、「女流作家」の最後で大きな役回りを与えられていて、思わず拍手してしまった(笑)。

なお、奥田英朗は本作品で第131回直木賞を受賞した。

|

« あちらを立てれば・・・ | トップページ | 『県庁の星』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/95622/12631759

この記事へのトラックバック一覧です: 『空中ブランコ』:

« あちらを立てれば・・・ | トップページ | 『県庁の星』 »