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2006/11/01

『マドンナ』

Madonna 奥田英朗はこれで4冊目。30代OLが主人公の『ガール』に対し、こちらは40代課長のオジサンたちのお話で、ほとんど自分の日常に近いが、表紙の可愛らしさは『ガール』以上だ(笑)。まず版元紹介文。

人事異動で新しい部下がやってきた。入社4年目の彼女は、素直で有能、その上、まずいことに好みのタイプ。苦しい片思いが始まってしまった(表題作)ほか40代・課長達の毎日をユーモアとペーソス溢れる筆致で描く短編5編を収録。上司の事、お父さんの事、夫の事を知りたいあなたにもぴったりの1冊です。(引用終わり)

10月31日の練習内容 完全休養(月間走行距離 413キロ)
11月 1日の練習内容 休養ジョグ10キロ

5篇の中では、17歳年下の部下に惚れてしまい、同じように彼女に惚れた部下の男(28歳)と醜い争いを演じるに至る表題作「マドンナ」が秀逸。幕切れは呆気ないが、深刻な事態に至らずなぜかホッとしてしまった。

その他、息子がダンサーになりたいと言い出す「ダンス」、異動先の職場での小さな不正と戦う「総務は女房」、同い年の女性が上司になり勝手が狂ってしまう「ボス」、職場付近で見かける孤独な老人に父の面影を重ねる「パティオ」、それぞれに40代課長の日常を取り巻く人間模様が生き生きと描かれている。男40代は分別盛りでありながら、まだ青年期の未熟さをどこかに残していて、結構揺れ動く年代なのだ。

逆に、主人公の妻たちは皆、かなりのしたたか者で、時に主人公が完全に遣り込められてしまう。読みながら身につまされてしまったが、いずこも同じということか(苦笑)。

蛇足ながら、出版当時まだ売り出し中だった筈の日本ハム・小笠原や、ロッテ・黒木がさりげなく登場するあたり、著者も相当な野球好きと見た。『延長戦に入りました』というスポーツものがあるらしいので、次はそれを読んでみよう。

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