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2006/09/03

小説『博士の愛した数式』

先日、DVDで映画版を観た『博士の愛した数式』の原作本を読んだ。新潮文庫で300頁弱。このぐらいの長さだと映画版とのギャップをさほど感じないで済む。ほぼ原作に忠実に映画化されていることが分かった。

若干違うのは、未亡人との過去について、原作では暗示されるだけに止まるが、映画では薪能のシーンを含め一歩踏み込んでいること、逆に家政婦自身の生い立ちと母子家庭になった経緯について、原作では詳しく書かれているのが、映画では省かれていることである。映画というメディアの特質上やむを得ないが、ともに原作の方が味わいがある。

また、博士が熱を出して寝込むのは、映画ではルートが出た少年野球の試合を見に行ったからだが、原作では3人で広島市民球場の広島対阪神のナイターを見に行ったからとなっている。後者は映画ではまず無理だろう。江夏まではいかなくとも、亀山や中込、久慈あたりに登場してもらわねばならないからだ。(笑)

さて、映画版の感想を書いたとき、その前に読んでいた藤原正彦氏からの数学つながりと言ったが、実は本当に関係があった。文庫本の解説を藤原氏が担当していて、その中で、原作者小川洋子さんがこの作品の取材のために訪ねて来たことを書いているのだ。その時の様子を含め、この解説はよく出来ている。一篇のエッセーとして十分読ませる。

9月2日の練習内容 ペース走(キロ4分15秒程度)20キロを含む24キロ
9月3日の練習内容 LSD40キロ 

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