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2006/08/30

「ロマンチック」のスコア

またまたブルックナーの話であり、クーポンつながりの話でもある。

実はアマゾンのクーポン500円分の期限切れが迫っていて、特にすぐ欲しいCDもなかったので、先日第1稿版を聴いてから一段と愛着が増したブルックナーの交響曲第4番「ロマンチック」のスコア(ノヴァーク改訂版)を注文した。500円をみすみす捨てるに忍びないとは言え、半ば思いつきのような買い物をしてしまうのだから、クーポンとは確かに魔物である。

スコアはポケットサイズで、どのページもびっしりと音符で埋め尽くされているが、第1楽章冒頭の神秘的な雰囲気や、第2楽章の茫漠とした歌も、こうやって音符で見れば単なる物理現象の記述にしか見えない。その書かれた音のひとつひとつに魂を吹き込み、人の心に響く音楽にしていくのは、ひとえに指揮者ならびに個々の奏者の手腕にかかっているということを改めて思い知らされる。

実際の演奏では埋もれがちな対旋律や主要動機の断片なども、スコアだと明瞭に分かる。特異なリズム構成や管弦楽法上の癖なども窺えて、なかなかに興味深いものがある。ブルックナーのスコアは値段が張り、第7番に続いてまだ2冊目なのであるが、結果的にはいい買い物ができたと思う。

8月29日の練習内容 完全休養
8月30日の練習内容 ジョグ10キロ

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2006/08/28

クーポン券の謎、解ける

新聞折込広告、いわゆるチラシの中にクーポン券のついたものがある。紳士服や外食関係が多い。新聞本体は隅々まで読まない癖に、このクーポン付きチラシだけは毎朝欠かさずチェックするのが貧乏人の悲しい性である。中でも、外食関係のものは結構助かる。先日も「ザめしや」のチラシに200円のクーポンが4枚ついていた。ほぼ1食分が浮く勘定だ。

しかし、よく見ると4枚の有効期限は1日ずつ違っていて、1枚目は9月28日まで、4枚目は10月1日までとなっている。はて面妖な。潜在顧客を来店させる目的からすれば、4枚とも10月1日にする方がいいに決まっている。なんでわざわざこんなことをしているのだろう。そう思うと気になって仕方がない。

それで少し調べてみて、多分これだと分かった。新聞の折込広告に関しては「新聞業における景品類提供の禁止に関する公正競争規約」というものがあり、その下に「クーポン付き広告に関する規則」があって、チラシに載せることのできる割引券等について一定の制限があるらしいのだ。

ここから先は若干だが推測が混じる。上記規則によれば、「割引券の掲載は、1商品につき1枚のクーポン券に限る。同一の割引券を2枚以上(つづり券)は掲載できない」とあり、恐らくそのために有効期限をわざわざ1日ずつズラして、「同一の割引券」ではないという建前を貫いたものと思われる。広告主の涙ぐましい工夫が窺えるが、大の男が200円のクーポン券をせっせと切り抜く姿も、相当に涙ぐましいものがある。

8月27日の練習内容 LSD40キロ
8月28日の練習内容 ジョグ10キロ

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2006/08/26

『アントン・ブルックナー 魂の山嶺』

このところ、やたらとブルックナーづいている(笑)。著者は田代櫂(たしろ・かい)氏。1947年生まれで元々はギター奏者らしいが、この四六版300頁を超えるブルックナーの本格的な評伝の他にも、バイエルン王ルートヴィヒニ世の伝記なども物されており、今は執筆活動が本職なのだろう。例によって版元の紹介から。

圧倒的な音響で迫るブルックナーの交響曲。創造活動の中にひそむ「人間ブルックナー」の謎と、作品の不可思議な結実の有りようの謎をめぐる画期的評伝。ハンスリック・ブラームス派との確執が19世紀後半の音楽界を彩ることになるが、真にブルックナーが志向した音楽創造の境地とはいったい何に発していたのか。底知れぬ音楽のベクトルは、人間的なものを突き抜け、ヨーロッパ文明をも突き抜け、深々とした闇につながっている……。(引用終わり)

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2006/08/24

ブルックナーの第1稿(続)

先日、偶然ブルックナーの交響曲第4番「ロマンチック」の第1稿を聴く機会があり、通常版との大きな違いに驚くとともに、他のいくつかの交響曲にも第1稿による演奏があると分かり、一体どんなものかと興味津々でいたが、ついに実際にCDを聴く機会を得た。

今回聴いたのはエリアフ・インバル指揮フランクフルト放送響による第3番と第8番である。第8番は普段から通常版の演奏をよく聴いていて馴染みがあるが、第3番は滅多に聴かないので、まず通常版の復習から入る必要があった(笑)。セル=クリーヴランドの古いLPで、なぜか音飛びがしたりしたので集中して聴けなかった(苦笑)。そのせいかどうか、インバルが振った第1稿の方が規模も大きく、立派な音楽に聞こえてならなかった。第2楽章では「タンホイザー」もどきの音型が出てきて、なるほどこの方が「ワグナー・シンフォニー」の名に相応しいと思った。

第4番では「今をときめく美人女優の、少女時代の写真に残る今の面影」と、妙な感想を述べたが、それに比べると第3番は「大物俳優の推輓を得て、鳴り物入りでデビューしたニューフェースの、ちょっと侘しいその後」という感じだろうか。(笑)

第8番は、やはり通常版の方が和声も充実し、構成にも深みがある。冒頭、低弦で提示される主題に掛け合うようなクラリネットの対句が第1稿では欠落していて、いきなりコケてしまいそうになった(笑)。第1楽章のコーダの最後の fff  も、やはり「取ってつけた」ような印象は否めない。

ただ一点だけ、ここは第1稿の方がいいと感じたのは、終楽章のコーダの最後の fff  の前で、トランペットが付点音符の上昇音型でファンファーレを奏でるところだ。通常版はここも fff  で演奏されるが、テンポがよほどうまくコントロールされないと、軽薄な空騒ぎみたいになってしまう。

昔、朝比奈=大阪フィルの実演を聴いたときも、当時の大フィルの技量ではカバーできず、そこだけ聴くと吹き出しかねないような代物だった。一方、チェリビダッケぐらいのスローテンポだと重量感たっぷりだが、全曲その調子なので最後まで聴き進むには相当体力が要る。2、3年前だったか、実演で聴いたスクロヴァチェフスキーはさすがに上手いものだったが。

ところが、第1稿では何とここが急に pp  になっているのだ。ライナーノートの金子建志氏の解説によれば「遠景を俯瞰するかのごとく」とあるが、なかなかに心憎いデュナーミクなのである。これだと変な力みが入らず、また最後の fff  も生きる。断然この方が良い。

8月23日の練習内容 午前 ミドルペース~AT走 20キロ
              午後 ジョグ10キロ
8月24日の練習内容 ビルドアップ15キロ

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2006/08/22

謎の快速ランナー、ついに判明!

確か昨年の9月下旬だったか、芋ケ峠と並んで私が練習拠点にしている橿原神宮公苑周回コースを走っていたとき、とんでもなく速いランナーを見かけた。こちらはキロ4分程度のペース走をしていたのだが、その横をまるで風のように軽々と追い抜いていったランナーがいたのだ。

ウエアに見覚えがあった。04年福岡国際の参加賞の高機能Tシャツだ。つまり、最低でも2時間50分を切るランナーというわけだが、走りからすればとてもそんなレベルではない。3分半かそこらのペースなのだ。インターバル練習だったらつなぎのジョグで追いつく可能性もなくはないが、どこまで行っても影も形も見えない。

まさか、近所にこんな凄い人が居るとは思えない。かといって、遠方からわざわざ来るような場所でもないし・・・と思っていたら、土曜のビアガーデンLSDの時、Tさんから情報をもらった。今月の『ランナーズ』の「マイトレーニング」に、何とその人が登場しているのである。あの時は横顔をほんの一瞬見ただけだが、十中八九間違いないと思う。

実は彼がこの記事の取材を受けるということは、先日の生駒LSDで消息通のNさんから聞いていた。しかし、まさかそれがあの時の快速ランナーだったとは知らなかった。インタビューの中で、橿原神宮公苑でのペース走練習のことが出てくる。キロ3分半で30キロから34キロ走るというのだ。追いつくわけがない(苦笑)。

「きれいな舗装路でほとんど信号もない。ペース走にはもってこいの場所」と、平城ニュータウンからわざわざ電車に乗って(?)橿原まで来られるということで、地元ランナーとしては何だか嬉しくなった。

8月21日の練習内容 完全休養
8月22日の練習内容 ジョグ10キロ

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2006/08/20

ビアガーデンLSD

主催者が一番遅くなってしまった。(笑)

昨日はビアガーデンLSD。橿原神宮前駅から吉野駅まで峠越え往復42キロのLSDの後、近鉄百貨店屋上ビアガーデンで打ち上げ宴会。というか順序はむしろ逆で、ビアガーデンのサービスタイムが始まる20時から逆算した結果、酷暑の13時スタートとなったというとんでもない企画だ。(笑)

詳細は同行されたけんあんさんほにゃらかさんのブログを見て頂くとして(ああラクだこと・笑)、集合した時点ではカンカン照りの蒸し暑い天気だったのが、走り始めてすぐ曇ってきて、途中霧雨が降ったりで、比較的良い条件で走れたことと、橿原に帰って来た頃には雨も上がって涼しくなり、絶好のビアガーデン日和になったことは幸運だった。雨でビアガーデンが営業中止、なんてことになったら、何のために13時スタートにしたのか分からず、シャレにもならないところだった。

さて、今日でお盆休みも終わり。9連休で走った距離は235キロ。飲んだビールの量は・・・とても言えない。(苦笑)

8月19日の練習内容 LSD42キロ
8月20日の練習内容 ジョグ12キロ

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2006/08/18

『博士の愛した数式』

藤原正彦氏からの数学つながりという訳ではないが、以前から気になっていた映画で、最近DVDがリリースされたので借りて観てみた。詳細な内容は公式サイトを見てもらうとして、交通事故のため記憶が80分しかもたないという数学博士(寺尾聰)と、彼のもとに派遣されてきた家政婦(深津絵里)、およびその息子との不思議で温かな交流を描いた映画である。

以下、少々ネタバレかも。

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2006/08/16

お盆ですが

今週一杯は会社がお盆休み。9連休となるわけで、年末年始や大型連休に匹敵するまとまった休みである。普段は夜遅くまで塾に通っていて、どうかすると1日中顔を合わせることのない子供たちも、今は束の間の休みに入っていて、終日家に居る。昨日は珍しく一家揃って近くのベーカリーレストランに食事に出かけた。

また、昨日今日で子供部屋の大掃除と若干の模様替えを行った。本人たちが終日家に居て、力仕事担当の私も居るというので、絶好のチャンスというわけだ。おかげで家族で唯一自分の机を持てなかった家内も、娘のお下がりを利用できることになって、ちょっとばかり機嫌が良いようだ。(笑)

さっぱりとキレイになった部屋と、戸外に積み上がった不用品の山を見ていると、お盆というより年末年始のような雰囲気がある。そう言えばどこかの自治体では成人式をこの時期に行っているというニュースを目にした。年末年始でもデパートやスーパーが休まなくなったりで、皆が揃って休めるのはこの時期しかなくなりつつあるのかもしれない。

8月15日の練習内容 休養ジョグ10キロ
8月16日の練習内容 午前 ペース走20キロ(キロ4分半程度)を含む25キロ
              午後 ジョグ10キロ

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2006/08/14

滋賀LSD

昨日はお盆恒例の滋賀LSDに参加した。参加者は関東からの遠来組を含めて総勢14名。終始ゆっくりのLSDペースで、休憩時間もたっぷりあったが、このところのハチャメチャな暑さには参ってしまった。

20060813_1402_00011写真は最後の休憩場所、こんぜ道の駅の足湯。ふくらはぎまで浸かっていると少しだけだが疲れが取れたような気がした。家の風呂でも夏場はシャワーだけで浴槽に浸からないことが多いが、脚だけでも入るといいのかもしれない。

終了後はこれも恒例の草津温泉と打ち上げ宴会。関東メンバーのご家族も一緒になって、正に和気藹々の楽しいひと時を過ごした。私にしては珍しく喋りすぎて、今朝起きると声が変だった。(苦笑)

8月13日の練習内容 LSD30キロ
8月14日の練習内容 LSD20キロ

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2006/08/12

『父の威厳 数学者の意地』

新潮文庫『夏彦の写真コラム』傑作選〔1〕の編集・解説を担当した藤原正彦氏のエッセイ集。最近、『国家の品格』がベストセラーだそうだが、ここは敢えて避け、少し前の本から入ってみた。ブログにコメントいただいたNさんから、藤原氏が餃子狂いと聞いていて、それに関する1篇が入っていたということもある。(笑)

一読、とても面白かった。数学者というのはどういう人種なのか想像もつかないが、父親として、あるいは夫としての日常は、我々とそれほど変わるところはないだろう。多少頑固というか、変わったところはあるが、何そんなのは誰にだってあることだ。それを変に隠し立てせず、正々堂々と、また軽妙なタッチで語る、その語り口に引き込まれた。時にニヤリとし、時に深い共感を覚える。例えば次のような一文である。

人間の最も深い情緒のほとんどは、一定時間の後に必ず死が訪れることと関わっている。人類に無限の生命が保証されれば、ほぼ全ての不幸、悲哀、孤独、失意などは消失するだろう。喜び、幸せなどはそれらの裏返しに過ぎないから、もはや鋭く感じられることもあるまい。人を愛することも、美しいものに感動することもあるまい。人間の情緒の源泉は死と思う。(「年寄りの情緒力」より)

「年寄りになると涙腺がゆるむ」というのは、そういうことなのだ。

8月11日の練習内容 ジョグ15キロ
8月12日の練習内容 午前 ミドルペース~AT走20キロ
              午後 ジョグ10キロ

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2006/08/10

『マラソントレーニング』

Trainingベースボールマガジン社刊。雑誌『クリール』の連載記事をまとめたもののようだ。同社サイトでの紹介はこちら

いずれも日本を代表する歴代の名ランナーばかりで、その練習法といっても我々市民ランナーとは次元がまるで異なる。何かヒントが得られるかもしれないという期待で読み始めたが、巻末の金哲彦先生の講座を除いて、最後までそれは叶えられなかった。

いつも言うように、文字で読んで言葉としては分かったとしても、その本質的な内容は理解できていないのだろう。しかし、いつか何かの拍子にコツというか、きっかけを掴んだ時、もう一度読み返してみて「そういうことだったのか」ということはあるかもしれない。

ただ、いくつか興味深いエピソードはあった。

宇佐美彰朗が早くから高地トレーニングに取り組んでいたことは知らなかった。わが国では小出監督が初めて取り入れたと思っていたら、実は早くも昭和40年代にメキシコ五輪対策として富士山五合目に泊り込んでトレーニングしていたという。

また、野口みずきが普段のジョグでもキロ4分ぐらいで走るという記述を読んで、この間、西京極で最初に見たときもそのぐらいの感じだったことを思い出した。軽~く走っているように見えて、擦れ違うときのスピードに驚いたものだ。

8月 9日の練習内容 ジョグ12.5キロ
8月10日の練習内容 ペース走20キロ(キロ4分半程度)を含む24キロ

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2006/08/08

朋遠方より来たる有り

TsuruFRUN高橋さんが出張で大阪に2泊されると聞き、3月に東京で遊んでいただいたお返しに、昨夜は大阪で一緒に走って飲んだ。場所は長居公園。ランナーとして、ここを走らずに帰ってもらうわけにはいかない。(笑)

高橋さんはアキレス腱を痛めていて鍼治療中ということで、のんびりと3周しただけだが、それでも日中の暑さが残り、相当な発汗である。つるが丘温泉で汗を流した後は、阿倍野の明治屋で打上げ。再会を祝しての生ビールと冷酒の旨かったこと!

写真は阪和線高架化で廃線となった下り線路跡と旧鶴ケ丘駅舎(右奥)。廃線跡萌え~の私は、来客そっちのけで写真を撮り、ひとり興奮してしまったのだった。(笑)

8月7日の練習内容 ジョグ8.5キロ
8月8日の練習内容 完全休養(二日酔いとも言う・笑)

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2006/08/06

生駒ボルダーを完走!

060806_102101_1今日はNさん主催の生駒ボルダー練習会に参加した。先週の吉野拡大版の流れで今日の練習会が決まったのだが、2週続けて吉野では芸がないので、Nさんのホームコースにお邪魔させてもらったという次第。

このコース、以前にMさんの練習会で途中まで走ったことはあるが、水呑地蔵までのフルコースは初めて。下界に比べれば多少はマシだったが、それでも30度の暑さで相当消耗した。往復で何十人というランナーと擦れ違った。大阪からも交通の便が良いので、この時期には格好の練習場所になっているようだ。

右の060806_121201写真は生駒山上遊園地近くの旧別荘地。廃屋に雑草が生い茂り、いかにも怪奇現象が起こりそうな雰囲気が漂う。この写真を撮った携帯電話に怪メールが届いたりするかもしれない。あるいは、この写真を見たあなたにも・・・。

8月5日の練習内容 午前 ミドルペース~AT 20キロ
             午後 ジョグ10キロ
8月6日の練習内容 LSD35キロ

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2006/08/04

うれしはずかし初2部練

昨日は午前中は半休を取ってペース走20キロ、夕方はジョグ10キロと、2部練習を行った。記憶する限り(最近アテにならないが・苦笑)初めてのことである。タイトルはドリカムのもじり。朝帰りというのはやったことないが、うれしいけど人に言うのは何となく恥ずかしい、その辺りの感じが似ているような気がする。

それはさておき。毎年自己記録を更新していこうとすれば、昨年と同じような練習をしていたのではダメだ。今年はシーズン初めに立てた方針どおり、AT練習、体幹の強化、早めの減量の3つの柱に取り組んでいる。昨年まではLSDとジョグばかりだった夏場にも、あえてペース走を入れているのもその一環だ。

今回の2部練は、折角ペース走をやって体に刺戟を入れたのが、次の日の夕方まで走らないことでその効果が薄らぐような気がして、半ば思いつきのようにやってみたのだが、夕方のジョグは普段より少し速いペースでもラクに走り終えられた。前後にきちんと休養を入れれば、なかなかいい練習になりそうだ。

8月4日の練習内容 ジョグ10キロ(あまりの暑さにジムに避難・笑)

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2006/08/03

ココログには要注意

このブログはURLからも分かるように、アットニフティの「ココログ」を使用している。パソコン通信(正確に言えばワープロ通信!)の時代からニフティサーブ(当時)を使ってきたので、ブログを始める時も何の迷いもなくココログにしたのだ。まず無料の「ベーシック」から始めてみて、途中からやや高度な機能を持つ有料制(月額450円)の「プラス」に移行した。

しかし、このココログなるサービス、どうも既存ユーザーを蔑ろにしたような運営が目立つ。従来の有料プランとほぼ同等の機能をもつ「フリー」なる別の無料プランを、従来のプランと互換性なく開始し、しかも、それについての既存ユーザーへの連絡は一切なかった。また、増加するアクセスにハードが対応しきれず、夜間などほとんどアクセス不能の状況に陥り、つい最近48時間連続でシステムを止め大改修を行ったところだ。

そして、今回である。私がプラスに移行したのは、「アクセス解析」と「続きを読む」という機能が、このプラン以上でないと使えないという説明だったからだ。しかるに、昨日あたりからアクセス解析の画面表示が変わったので不審に思って調べてみたら、アクセス解析がバージョンアップしていて、それと同時にベーシックでも同様のアクセス解析ができるようになったことが判明した。そういうことはユーザーに直接メールで告知すべきであろう。ユーザーがその気になって調べないと分からないというのでは、余りに不親切ではないか。

それならプラスにしている意味は半分なくなったと思い、「続きを読む」について念のためチェックしてみると、何と今はそれもベーシックでできるようになっているではないか。これには本当に頭に来た。いつの間にそんなことになっていたのか。有料ユーザーを繋ぎとめておくために、ベーシックの機能充実については頬被りを決め込んでいるのだろうか。悪質な詐欺商法と言われても仕方ないではないか。

以上のことを確認した上、速攻でベーシックに変更した。ネットやPCにもう少し詳しかったらブログごと引っ越すことも考えるだろうが、今でも割り切れない気持ちだ。せめて、これを読まれた方でココログのユーザーがおられたら、ご自分のプラン選択を再検討されることをお勧めする。

8月2日の練習内容 ジョグ10キロ
8月3日の練習内容 午前 ペース走20キロ(キロ4分半程度)を含む24キロ
             午後 ジョグ10キロ

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2006/08/01

『あの頃こんな球場があった』

佐野正幸著。この人は西本幸雄監督の大ファンで、それが縁で近鉄百貨店に入社し、近鉄応援をライフワークにしたという経歴の持ち主だ。かつて近鉄バファローズの情報誌に連載を書いていたので名前を覚えている。版元紹介文は次のとおり。

下町の夜空を彩った東京スタジアム、ボロ球場と馬鹿にされながら名勝負を量産した川崎球場、繁華街のど真ん中にあった大阪球場など、十六球場の知られざる物語。

紹介に出ていない13球場は次のとおり。後楽園、横浜平和、早大安部、西宮、日生、藤井寺、平和台、県営宮城、札幌市営中島、洲崎、上井草、武蔵野グリーンパーク、駒澤。私が行ったことがあるのは川崎、大阪、後楽園、西宮、日生、藤井寺の5球場だけだが、本書のタイトルどおりいずれももうこの世に存在しない。しかし、それぞれの球場が持っていた独特の雰囲気は、付近の風景と合わせて今も鮮明に記憶している。

本書はそうした球場の「空気」をよく描いている。著者は元々文筆業が商売の人ではなく、失礼ながら作家のような名文を期待する方が間違っているが、それを補って余りあるほどの野球と球場への愛着が随所に溢れていて、十分に読ませる1冊となっている。太田幸司が近鉄に入団するまで、日生球場に女性用トイレがなかったという話など、驚くようなエピソードも多い。また、北海道マラソンのフィニッシュ地点である札幌中島公園に、ごく最近まで球場があったことなど全く知らなかった。

さて、野球観戦ではバックスクリーン横の外野席が決まりだった私から、1点だけ補足を書いておこう。

「藤井寺球場の外野スタンドには蝙蝠(こうもり)が棲んでいた!」

悲しいけれど、紛れもない事実である。

7月31日の練習内容 ジョグ10キロ(月間走行距離 515キロ)
8月 1日の練習内容 完全休養

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