「ALWAYS 三丁目の夕日」
劇場公開は見そびれていたが、気になっていた映画だったので、レンタル屋で奇跡的に1本だけ残っていたのを借りて観てみた。舞台は昭和33年の東京。この年に生まれた私は大阪・堺の旧市街で育った。まるで40数年前にタイムスリップしたかのようなリアルな映像を見るだけで懐かしさで胸が一杯になった。滋賀の草津駅前のビルの地下に、これのミニチュア版みたいなレトロな飲み屋街があるが(笑)。
原作は西岸良平という人の「1400万部を誇る国民的コミック」らしいのだが、漫画はほとんど読まない私は作品名すら知らなかった。きっと「非国民」なのだろう(フンッ)。それはともかく、大きなストーリーが展開されるのではなく、いくつかのエピソードを通じて当時の下町の人々の哀歓を淡々と描いているだけなのに、心に温かい余韻が残るいい映画だった。高度成長以前でまだまだ生活は貧しかったが、希望を持って前向きに生きていた当時の人々のひたむきさに感化されるのだろう。
俳優陣では薬師丸ひろ子、小雪ら女優陣と、子役の2人が好演、昭和の雰囲気をプンプンさせているのに対し、男優は吉岡秀隆、堤真一ともに今ひとつだった。音楽も印象的だった。D-51の歌ではなく、公式サイトのバックに流れている「いかにも映画音楽」というオーケストラ曲の方だ。蛇足ながら、有名な建築物をラストシーンで印象的に用いる手法から、「猿の惑星」を連想したのは私だけだろうか。
7月 9日の練習内容 LSD34キロ
7月10日の練習内容 ジョグ10キロ
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