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2006/06/29

K大オケの「悲愴」を聴く

かつて(といっても25年以上も前の話になるが)在籍したK大学交響楽団の定期演奏会が昨夜、京都コンサートホールで行われ、久しぶりにOB券を用意してもらって聴きに出かけた。卒業直後は可愛い(?)後輩たちの成長ぶりが見たくて何回か通ったが、25年も経つと、もう浦島太郎かタイムカプセルかという感じである。

なぜまた気が向いたのかと言えば、京都市内勤務のうちに(つまりは通勤定期を使えるうちに・笑)一度行っておきたかったのと、今回のプログラムに自分の在籍当時にも演奏したチャイコフスキーの「悲愴」が組まれていて、ひととき青春の思い出に浸るには打ってつけだったからだ(笑)。

ステージに並んだ団員たちの外見は昔と様変わりだ。昔は夏の定演は薬局の店員みたいな白服だったのが、今は本式の黒服でとても格好が良い。髪の毛の色も、今はご多分に漏れず男も女も茶色いのがかなりいる。しかし、手渡されたプログラム冊子は昔とさほど変わらない。楽屋落ちオンパレードのワケの分からないパート紹介文も相変わらずで、昔その極致のような文章を書いた張本人は思わず笑ってしまった。

曲目は前半はシベリウスプロで交響詩「フィンランディア」と第七交響曲。休憩の後が「悲愴」である。客演指揮は藤岡幸夫氏。昔は1曲目は学生指揮者が振ったが、今はいきなりマエストロ登場である。演奏は全体としてよく纏まっていて、自分が在籍した当時よりも技術水準は確実に上だろう。

ただ、管のソロなど、破綻のない演奏ではあるけれども、もっと自己主張があってもいいような気がした。昔はいくら人数が多いパートでも一定水準に達しなければ定演には出してもらえなかったが、今ではフルートやクラリネットなどは総入れ替わり制になっている。その辺りが影響して多少ハングリー精神が不足しているのかもしれない。

それにしても、コントラバスはなぜ3曲とも3プルト半(7人)だったのだろう。1人病気かケガでもしたのかな。

6月29日の練習内容 ジョグ10キロ

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コメント

こんにちは。「フィンランディア」「シベ7」そして「悲愴」ですか!ちょっと渋いプログラムですね!さすが伝統のオケです。私も大学オケは殆ど聴いていませんが、数年前に2,3の大学オケを聴く機会がありました。共通して言えるのは、まず人数が減った!ということ。昔は2つオケができるんじゃないの?と思うほどだった大学オケも今はトラを呼ぶ状況。少子化の影響でしょうか?(^^;。でも、確かにパート紹介等のプログラムはどこも面白いですね。あとは、卒業する四年生らしき団員達が終演後に感極まってか、舞台上のあちこちで泣き崩れる!という場面に遭遇したこともあります。青春っていいですねぇ(^^)。

投稿: 高橋 | 2006/06/30 11:48

高橋さん
来年からは大学全入時代とか。
少子化の影響がこんな所にまで出ているのですね。
うちは舞台上で泣き崩れる、というのはなかったですが、
市内のあちこちで飲み崩れる、は恒例でした(笑)。

投稿: まこてぃん | 2006/06/30 17:16

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