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2006/04/30

施政方針演説!

急に政治に目覚めたわけではなく、今季のマラソントレーニングの話である(笑)。サロマまで2か月を切り、というか本命の防府まで8か月を切って、まとまった練習ができるこの連休から本格始動するのが毎年の恒例となっているのだ。

今年の「重点施策」は、次の3点である。

第1に、AT練習の強化。昨年はスピード練習を減らして、その代わり35キロのペース走を入れたりしたが、今年はその方向をさらに鮮明にする。心拍165を目安に走力をチェックしつつ、その付近での練習を徐々に増やしていく。

第2に、インナーマッスルと内転筋の強化。昨年から取り組んでいるフォーム改善のカギは、畢竟これに尽きる。従来の腹筋背筋に加え、バランスボールやクッションを使って、これらの筋肉を徹底的にいじめる。

第3に、計画的な減量。昨年は直前に泥縄式の減量を迫られ、寿司飯を全部残すというみっともないマネをして大いに顰蹙を買った。今年はこの時期から減量に取り組み、レース前には昨年より最低1キロは軽くしたい。

ということで、今日は3年前の初サロマの時から恒例となっている吉野LSD拡大版60キロを走ってきた。これはお花見の時のゴールの下市温泉をほぼ中間点として、そこから明日香まで走って帰ってくるという、かなりハードな練習だ。休憩を含めた所要時間は約7時間。これがどれぐらい長いかというと、ベートーヴェンの交響曲を第1番から順番に聴き始めて、第9番「合唱」が終わってもまだ走っているというぐらいの長さだ(苦笑)。

それから、気温が20度ほどまで上がり、湿度もかなり低かった今日、塩カプセルの改良版を試してみた。これについては、書き始めると相当長くなりそうなので(笑)、また改めてということで。

4月29日の練習内容 ジョグ10キロ
4月30日の練習内容 LSD60キロ
月間走行距離     466キロ

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2006/04/28

会社でマラソン話をしない理由

このところ投稿がすっかり隔日ペースになってしまった(苦笑)。

日頃、会社ではマラソンの話は滅多にしないのだが、飲み会などの席では避けられない。先日もたまたま隣に座った社長とこんな会話をした。

社 「○○さん、近々またどこかのマラソン大会に出られるのですか?」
ま 「今はもうシーズンオフで、当面は予定がありません」
社 「そうですか。じゃあ、最近走ったレースはどうでした?」
ま 「12月の防府が2時間48分台、2月の別府では46分台でした」
社 「へえー。凄いですね」
ま (おっ、少しは分かってもらえたか。)「ええ、まあ・・・」
社 「だって、42キロも走って2分しか違わないのですからね!」
ま 「・・・」

4月27日の練習内容 完全休養
4月28日の練習内容 ジョグ10キロ

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2006/04/26

初めての人間ドック

昨日、生まれて初めての人間ドックに行ってきた。会社の定期健康診断で大丈夫だろうと思ってこれまで受けていなかったのだが、健康保険組合から何度も慫慂があり、本格的なトレーニングに入る直前のこの時期に一度受けてみることにした。

健康診断より検査項目が充実しているというのが組合の慫慂理由のひとつだったが、会社の健康診断にないのは腹部超音波検査と眼底撮影ぐらいのものだった。昔は1泊2日かかったらしいが、最近は検査項目が簡素化されたのか、それとも検査機器が進歩したのか、午前中で全て終わってしまった。

詳しい検査結果は後日送られてくるということだが、当日判明した範囲では、気になっていた尿酸値はギリギリ正常範囲で、今ぐらいニラレバを食べて発泡酒を飲んでも大丈夫なようだ(笑)。心電図も波形には異常なかったが、心拍数が40台で最初は不審がられた。しかし、マラソンを走るという話をすると納得してくれた(笑)。

前日21時から絶食しなければならなかったので腹が減って仕方なく、早めに終わったので助かった。10時半頃には早くも病院で用意してくれた昼食を頂くことができた。病院の食事というと精進料理みたいなものを予想していたが、どこかの料理屋の仕出し弁当で、なかなか豪華だった。

それはいいのだが、中身はエビフライやハンバーグなどカロリーが高そうなものが多い。つい先ほどまで「適度な運動をして、脂っこい食べ物はなるべく避けましょう」とかいった健康指導をしておいて、直後にこんな弁当を食べさせたのでは指導にも迫力がなくなるというものだ。

午後の時間がぽっかり空いてしまい、天気があまりにも良かったので峠まで走りに行った。バリウム下しの下剤がそれほど強くなかったので助かった(笑)。

4月25日の練習内容 LSD20キロ
4月26日の練習内容 ジョグ10キロ

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2006/04/24

孤軍フン闘中

話は尾篭に及ぶが、ある裏ワザをご紹介しよう。実は以前ある人のブログへのコメントで書いたことがあるのだが、まだ読んでいなくて、ご興味がある向きはどうぞ。

続きを読む "孤軍フン闘中"

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2006/04/22

さらばペプシコーラ

←のプロフィールに書いた通り、これから夏場にかけてはダイエットコーラがないと生きていけない。朝、会社まで自転車を20分漕いで汗を掻いた後、冷蔵庫で冷やしたダイエットコーラをグイッと空けるのが、毎日の儀式のようになっているのだ。

「ペプシがなければ始まらない」という古いキャッチコピーそのままに、これまではペプシを愛飲していた。何より、ディスカウントスーパーでコカコーラよりも安く買えるのが魅力だった。

今年もそろそろ買っておこうかと思ってスーパーに出かけたが、どうやらカロリーゼロのコーラは最近発売された新製品NEXとかいうのに代替されて、従来のダイエットペプシはペットボトルだけになってしまったようだ。

試しにNEXの缶を1つ買って飲んでみたが、これはダメだ。妙なレモン風味がついていて口に合わない。こんなのをガマンして飲む訳にはいかないし、従来のダイエットペプシをペットボトルで買って、飲み残しを会社の冷蔵庫に入れておくのも何となくイヤだ。

ということで、トップシェアの会社の製品は買わないという私のポリシーに反して、仕方ないけれどダイエットコークにスイッチせざるを得ないようだ。ペプシ販売元のサントリーはこれでヘビーユーザーの一人を確実に失った。昔、コーラの味を突然変えて消費者の不興を買い、すぐに「クラシック」に戻さざるを得なかったコカコーラの失敗から何も学んでいないのだ。

何度痛い目にあっても、めげることのなかったあのペプシマンは、今頃どこで何をしているのだろう(笑)。

4月21日の練習内容 ジョグ10キロ
4月22日の練習内容 ジョグ10キロ

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2006/04/20

2本のレールと拇指球

アシックスのランニング能力測定結果を受けて、いまフォームの再修正に取り組んでいるところである。まずは、左の踵が右のくるぶしに当たるクセの矯正である。というか、脚を前に振り出す時に膝が開いてしまい、太ももが外に捻れるような無駄な動きになっているのを直す必要がある。

修正のポイントは、まず膝が開かずに太ももが真っ直ぐ前に出ていくようコントロールするとともに、着地した足を真後ろに素直にリリースしていくイメージで走ることだ。決して「蹴る」のではなく、体重を足に乗せていくことで地面からの反発力を受けるという感覚は従来どおりだが、足が地面から離れるときに「捻り」が入ると、地面からの反発力を受ける際にロスが生じるのだ。

思うに、以前は1本の白線の上を走るイメージを意識し過ぎていて、多分そのせいで「捻る」動きが入っていたのだろう。左右それぞれ脚を真っ直ぐ前に振り出していく今回の修正は、最近たまたま再読した田中宏暁先生の本にあった、「2本のレールの上を走る」イメージに近い。「そういうことだったのか」と目からウロコの思いだが、何度も言うように、自分の体で理解できていないことは、文字で読んでも全く頭に入っていないのだ。

さらに、太ももの内側の筋肉が弱いことも挙げられていたので、その柔軟性を高めるストレッチと筋力トレーニングをマメに行うとともに、走る際にもなるべく脚の内側の筋肉を意識しながら走るようにしている。足に体重を乗せる際も、親指付け根の拇指球あたりに乗り込むと良いようだ。それが最も効率的に地面からの反発力を受けられる着地の仕方であるように思える。

まだまだ試行錯誤が続くが、今年のニューモデル「まこてぃん2006」の誕生の日は近い?

4月19日の練習内容 ジョグ10キロ
4月20日の練習内容 完全休養

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2006/04/18

『下流社会』

三浦展(みうらあつし)著。光文社新書のベストセラーである。読書ネタは久しぶりだ。髙村薫『リヴィエラを撃て』をじっくり再読しているということもあるが、春眠何とかで最近電車で居眠りしていることが多いからだ(笑)。例によって版元紹介文から。

「下流」とは、単に所得が低いということではない。コミュニケーション能力、生活能力、働く意欲、学ぶ意欲、消費意欲、つまり総じて人生への意欲が低いのである。その結果として所得が上がらず、未婚のままである確率も高い。そして彼らの中には、だらだら歩き、だらだら生きている者も少なくない。その方が楽だからだ。(「はじめに」より)
「下流社会」とは具体的にどんな社会で、若い世代の価値観、生活、消費は今どう変わりつつあるのか。マーケティング・アナリストである著者が豊富なデータを元に書き上げた、階層問題における初の消費社会論。(引用終わり)

最近の新書は(別に新書だけに限らないが)話題性とかタイトルの面白さで売るようなところがあり、同じ出版社の『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』という新書もその類だろう。ということで、若干キワモノめいた本かもしれないという先入観で読み始めたが、まあ半分は当たっていた。

大体、分析の元になった「豊富なデータ」からして、首都圏の1都3県在住の800人を対象にした調査である。著者自身が「あとがき」で認めているように、いかにもサンプル数が少ない上に、首都圏の住人を対象にした意識調査だけによる分析は局所的と言わざるをえない。

それでも、わが国の社会で起こりつつある格差拡大、あるいは階層の固定化といった現象の背景について、その一端に過ぎないにしても、かなり説得力のある説明がなされている部分もある。例えば、以下のような箇所である。

現在の30歳前後の世代(団塊ジュニア世代)は、少年期に(バブル経済の恩恵で)非常に豊かな消費生活を享受してしまった世代であるため、今後は年をとればとるほど消費生活の水準が落ちていくという不安が大きい。これは現在の40歳以上にはない感覚である。
現在の40歳以上の世代の場合は、少年期は貧しく、20代、30代と加齢するにつれて消費生活が豊かになり、生活水準が向上していった。だから、仕事が大変でも耐えることができた。(中略)
ところが、現在の30歳前後の世代は、少年期の消費生活が豊かすぎたために、社会に出てからは、自由に使える金と時間の減少としか感じられない。(中略)
普通の所得の人が、今後の所得の伸びを普通に期待しながら結婚し、子育てをするという展望が描きにくい時代になっているのである。(引用終わり)

著者も述べているように、こうした「仮説」が今後より精緻に検証されていくことが望まれるだろう。

ところで、「はじめに」に次のようなテストがあった。

【あなたの「下流度」チェック】…半分以上当てはまれば、あなたはかなり「下流的」

□1 年収が年齢の10倍未満だ
□2 その日その日を気楽に生きたいと思う
□3 自分らしく生きるのがよいと思う
□4 好きなことだけして生きたい
□5 面倒くさがり、だらしない、出不精
□6 一人でいるのが好きだ
□7 地味で目立たない性格だ
□8 ファッションは自分流である
□9 食べることが面倒くさいと思うことがある
□10 お菓子やファーストフードをよく食べる
□11 一日中家でテレビゲームやインターネットをして過ごすことがよくある
□12 未婚である(男性で33歳以上、女性で30歳以上の方)

私は5つ該当したので(どれかは内緒)、辛うじて「下流」の一歩手前というところか。というか、
□13 定価780円のこの新書本を2か月待ってまで図書館で借りて済ました
私は、それだけで十分に「下流」だと思う(苦笑)。

4月18日の練習内容 ジョグ10キロ

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2006/04/17

ランニング能力測定結果(3)

今回はATと並んで気になっていたフォーム分析について。分析結果は次のとおり。

「ピッチが少なく、身長当たりのストライドは広い、ストライド型の傾向が見られます。軸は安定しており、左右のブレが見られません。また接地時の膝の動揺も見られません。自然な前傾が保たれ、胸も張れています。」

Asics01_1と、ここまでは良いのだが、問題はその次だ。

「しかしながら、足の過回内が見られます。」

「過回内」とは聞き慣れない言葉だが、「かかいない」と読み(別にどこも痒くないけど・笑)、英語ではオーバー・プロネーションと言う。着地後、踵が内側に倒れこむ現象を回内(プロネーション)と言い、着地の衝撃を緩和しようとする足本来の機能であるが、その倒れ込み具合が大きすぎる(=過回内)と、それに伴い脛が内側に捻れるため、膝を痛めやすい(ランナー膝)というものである。

写真は少し見づらいが、くるぶしの辺りで「く」の字(左足は逆「く」の字)のように曲がっている、その曲がり方が大きいということである。これまで自分の走っている姿を後ろから見たことはなく、オーバープロネーションであるとは全然知らなかったが、昨年のボストンで左の膝を痛めたのも、もしかするとこれが原因だったのかもしれない。

もう一つ指摘事項がある。

「また、キック後、脚を前に振り出そうとするとき、膝が開き気味(太ももが外側に捻れ気味)です。」

Asics02_2 これは特に左足で顕著で、写真のとおり、膝が外に開き、代わりに踵が内側に捻れたような状態になっている。こちらの方はある程度は自覚していた。というのは、以前から走っていて左足の踵が右足のくるぶしに接触し、ひどい時は擦りむいて血が出ることがあるからだが、踵の位置がおかしいのはともかく、膝が開いているとは思わなかった。

これらは体格や骨格とは関係なく、修正は可能であるとのことで、そのための筋力トレーニングやストレッチも指南してくれた。膝をコントロールする意識も大切とのことである。早速実践に移しているが、少しコツが掴めてきたような感じがしている。

4月17日の練習内容 完全休養

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2006/04/16

若草山マラニック

Yagyu昨日はKさん主催の若草山マラニックに参加した。詳しくはこちらを見ていただくとして(笑)、前半の円成寺までは昨年と同じコース、後半は峠を2つ越えて柳生経由、笠置まで東海自然歩道を走るという趣向だ。写真は柳生の桜。奈良市内より遅れてちょうど満開だった。ラン終了までそれほど雨も強くなく、恒例の打ち上げまで、また1日中よく遊んだ。

この東海自然歩道、以前走った箕面~嵐山LSDでもそうだったが、名称からあるいは想像されるような新たにきちんと整備した歩道というよりは、なるべく車の通らない旧道や脇道、さらには住宅地の中の生活道路まで使ってなんとかかんとか繋ぎ、それでもって自然歩道と称しているというのが実態だ。今回は田圃の畦道や民家の庭先のようなところまで指定されていたので驚いてしまった。どういう基準でルート選定したのか分からないが、担当者はかなりの裏道マニア(?)かもしれない。

4月15日の練習内容 LSD34キロ
4月16日の練習内容 ジョグ10キロ

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2006/04/14

ランニング能力測定結果(2)

(1)に書いた心拍数の件について、アシックスから以下のような返事が来た。

・・・研究の現場でもいろいろ議論されていますが、自転車ロードレースの競技選手を使った最近の研究では、AT、RCTが出現する自転車の負荷はシーズンを通して変化しても、それらが出現する心拍数は変化しない、と結論づけています。私もその研究知見と同じ考えをもっています。よって、今回測定された心拍数は今後のトレーニングの指標に使えると思われます。・・・

大体予想していた通りだ。ATとの相関は負荷(速度)より心拍数の方が強い。トレーニングの進み具合や、その日の体調によって、同じペースで走っても「しんどさ」の程度は異なる。トレーニングの指標としては心拍数の方が合理的なのだ。

また、今回得られたATの心拍数166は、自分のこれまでの経験ともほぼ一致する。普段練習している峠道の登りなどで、「しんどさ」を感じ始めるのが大体160~170ぐらいなのだ。

夏までは土台作りに専念するとして、秋以降はこの近辺の負荷での練習を増やしていかねばなるまい。

4月14日の練習内容 ジョグ11キロ(久々の長居を4周)

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2006/04/13

吉野お花見リベンジ篇

先日の吉野お花見LSDでは残念ながらまだ三分咲きだったので、今日は「目指せ!有給完全取得」キャンペーンと「平日ポイント練習」の第一弾として(笑)、休暇を取ってリベンジ篇を敢行した。

←今回初めて使ってみた「マイフォト」に写真をアップしたので、ご興味ある向きはどうぞ。終始曇り空で、最後の写真を撮った後、急速に霧が濃くなって雨が降り始めたが、何とか花見ができて良かった。

4月13日の練習内容 LSD約45キロ

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2006/04/12

ランニング能力測定結果(1)

先月21日に行なったアシックスのランニング能力測定の結果が送られてきた。なかなか興味深い内容なので、これから何回かに分けて書いてみたい。

まずは分かりやすいところで、今回の測定結果から私のフルマラソンのタイムを予測してみたところ・・・

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2006/04/11

奈良県10傑

2006年度の奈良陸協個人登記手続きが完了し、ナンバーカードとともに陸協年鑑が送られてきた。毎年、この年鑑の「奈良県10傑マラソンの部」に掲載されるのを励みにしていて、対象となる2005年は12月の防府で自己記録を1分近く縮めたので、昨年の6位より順位を上げ、ベスト5に入るかもしれないと密かに期待していた。

早速、年鑑を開いてみると・・・

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2006/04/10

ブラヴォー、クリストフ!

今日はディープな音楽ネタで(笑)。

新学期が始まった。春休みでダラケきっていた子供たちの生活が正常化するのは良いが、朝の電車が急に混んできて閉口している。この時期になるといつも決まって聴きたくなる曲がある。ブラームスの交響曲第3番ヘ長調作品90である。もう30年近く前になるが、そこのオーケストラに入りたい一心で受験勉強に励んで某大学に入学した春、入学式よりも先に足を運んだ練習場では、諸先輩が6月の定期演奏会で演奏するこの曲を盛んに練習していた。

その時の高揚した気分そのままのような躍動感ある第1楽章の主題は Frei aber Froh (自由に、しかし楽しく)のモットーから取られたという。クラリネットのソロから始まる優美な第2楽章。哀愁溢れる旋律がポップスにも編曲されて有名な第3楽章。一転して北ドイツの荒涼とした冬空に雷鳴が轟く様子を思わせる第4楽章は、最後は第1楽章の主題をやさしく回想し、トランペットがこの曲の象徴ともいえる高いF音を奏で、彼の交響曲で唯一静かに終わる。先輩たちは何とも渋い曲を取り上げたものだが、当時このオケでは4期に亘ってブラームスの交響曲全曲ツィクルスを行なっていた。その年の冬の定期では最後に第4番を取り上げ、幸いなことに自分もその演奏に加わることができた。

今回聴いたのはドホナーニ指揮クリーヴランド管弦楽団による演奏。この前、高橋さんとこのオケの話題で盛り上がったので選んでみた。セル指揮のLPもあるが、まずレコードプレーヤーの上のガラクタを片付けないと蓋が開かないので面倒なのだ(笑)。

春の宵、遥か昔の青春時代を回想しつつ半分ウトウトしながら聴くつもりでいたら、冒頭の数小節で何か違和感を感じた。気になってもう一度最初から聴いてみたら、原因はティンパニの叩くリズムだった。3小節目、4小節目に低いF音のトレモロがあるのだが、普通は4拍のトレモロとして演奏する(少なくとも耳にはそう聴こえる)ところを、4拍目をトレモロでない独立した音符として改めて叩いているのだ。

そんなことは書いてないだろうと思ってスコアを引っ張り出してみて驚いた。実際その通りだったのだ。4拍目の4分音符のFにはトレモロ記号はなく、しかも前の付点2分音符(トレモロ)とはタイで結ばれていないのである。だから、この演奏のようにトレモロは3拍だけで、次の4分音符は改めて叩き直さないといけないのだ。今の今まで気がつかなかった。

俄然興味が湧いて、手元にある他のLPとCDを全部チェックしてみた。古い順に、ケンペ指揮ベルリンフィル(私の「刷り込み」盤・笑)、セル指揮クリーヴランド、カラヤン指揮ベルリンフィル(64年)、バルビローリ指揮ウィーンフィル、ケルテス指揮ウィーンフィル、ヴァント指揮北ドイツ放響(83年)、小澤指揮サイトウキネン。結果は、僅かにヴァント盤の3小節目がやや不明瞭ながらそういう奏法に聴こえた(4小節目は一般的なトレモロになっている)だけで、他の演奏は全部、少なくとも自分の耳には4拍のトレモロのように聴こえた。

なぜなのだろう。昔からの演奏慣習なのだろうか。だとしたら、ドホナーニが敢えてそれに異を唱えたのにはそれなりの理由があるはずだ。思うに、ティンパニが4拍目をきっちり叩くことで、そこが4分休符になっているヴァイオリンの主旋律の動きを明瞭に浮かび上がらせる。それがブラームスの意図ではなかったのか。ドホナーニは前から好きなアーティストの一人だったが、また見直した。

4月10日の練習内容 ジョグ10キロ

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2006/04/09

吉野お花見LSD

Shimo昨日はラン仲間4人と吉野お花見LSD。下千本が三分咲き、中と上が咲き始めということで、吉野山の「一目千本」の絶景は想像で楽しむしかなかったが、出発点の飛鳥・石舞台や終点の下市温泉の桜はちょうど満開だった。

終了後、下市温泉食堂での打ち上げ、近鉄さくらライナーでの移動中、大阪アベノでの2次会、3次会とひたすら飲み続け、黄砂で霞んだこの日の空のように朦朧とした意識で、辛うじて我が家に帰りついた。

見頃になる今週半ばに、休暇を取ってもう一度行ってみる予定である。「平日ポイント練習」の第一弾である(笑)。

4月7日の練習内容 完全休養
4月8日の練習内容 LSD32キロ
4月9日の練習内容 ジョグ10キロ

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2006/04/06

朝日新聞紙面モニター

「この度、あなた様に朝日新聞の紙面モニターになっていただくことになりました」

朝日新聞のウェブサイト asahi.com のアスパラクラブ会員を対象にした紙面モニターに応募していた。定員350人に対し全国から3千人を超える応募があったそうだが、地域や年齢を考慮した選考の結果、見事当選したという次第。9倍近い競争に勝ち残ったということと同時に、天下の朝日新聞から「あなた様」という敬称で呼ばれる滅多にできない体験をして、まことに光栄の至りである(笑)。

モニターの内容は向こう半年間に亘り、2週間に1回、その前週の新聞記事を対象にした質問がメールで送信されてくるので、それに回答するというものだ。サンプルを見る限り、それほどの分量ではなさそうである。

それで1回あたり2千円の謝礼が出る。もちろん、これだけが応募の動機ではないが、半年間続けると結構なお小遣いになる。その上、普段から新聞やマスコミについて思っていることをまともに聞いてもらえる機会が与えられたわけである。電話や投書をしても半ば苦情扱いか梨のつぶてが当たり前だった大新聞も、Web2.0 の時代を迎えてメディアとしての存在意義を問われているということだろう。

ところで、先日NHK-FMのミュージックプラザの留守録を聴いていたら、シューマンの弦楽四重奏曲が楽章の途中で突然中断し、いきなりセンバツ高校野球の中継に切り替わった。NHKもモニターを募集してほしい(怒)。

4月5日の練習内容 ジョグ10キロ
4月6日の練習内容 ジョグ15キロ

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2006/04/04

Re:こいつは春から・・・

Sakura我が家の前の桜が満開になった。

先日書いた卵の話に実は続きがあって、あれから何と3日連続で黄身が2つ入っていたのだ。最終的に10個入りパックのうち5個がそうだった。偶然というにはあまりに確率が高い。1羽の親鳥は一度に1個しか卵を産まないはずだから、多分10羽の親鳥のうち半数が同時期に「双子」を出産したということになる。同じ飼育条件で同じ餌を与えれば、そういう現象も起こりうるのだろうか。ちょっとした春の椿事のようで面白い。

4月4日の練習内容 完全休養

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2006/04/03

男女7人雨物語

昨日はAさん主催の長距離練習会に参加した。メンバーは昨年と全く同じ顔ぶれの男5人に、今回は女性2名が加わった。コースは草津駅を出発して旧東海道を走り、JR三雲駅付近で右折、峠を越えて信楽に向かい、その後、さらに峠を2つ越えて草津まで戻って来るという、全行程60キロのかなりハードなものだ。

あいにく1日中降ったり止んだりの天気で、途中、前線通過に伴う激しい雷雨にも見舞われたが、全員無事に完走。恒例の打上げ会まで、とても楽しい1日を過ごした。また、今回は終了後草津駅前のホテルに泊まったので十分に睡眠が取れ、今朝の出勤もラクだった。

4月2日の練習内容 LSD60キロ
4月3日の練習内容 ジョグ10キロ

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2006/04/01

ブログ開設1周年

このブログを始めたのが昨年の4月1日。直後のボストンマラソン遠征の模様をリアルタイムで報告してみようというのがそもそもの動機だったのが、思いがけなく1年も続いた。最初の半年間は毎日更新に努めたが、その後は2日に1回ぐらいのマイペースで続けてきた。

非公開設定にもかかわらず、毎日平均して40件ほどのアクセスがあり、投稿数のほぼ半分の数のコメントを頂いたのは、ブロガー冥利に尽きるというものか。色々な出会いもあって、暫くはこのメディアから離れられないだろう。

4月1日の練習内容 ジョグ10キロ

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