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2006/03/08

西八物語

いつもお世話になっている某中華料理チェーンの店が1年ほど前に新装開店したことは以前に書いた。西大路八条の交差点にあるので「西八」というのが通称である。この店にかなり前から勤めているホール係の女性店員がいる。年齢は三十少し前ぐらいか。

ホール係にもピンからキリまであるが、この人はさしずめ「ピン」の部類だろう。容姿のことではなく(決して悪いわけではない)、仕事の要領とか客への気配りとかのことである。注文の受け答えひとつとっても、テキパキとして実に気持ちいいのである。店の改装工事中、臨時に応援に行っていた近隣の店で、「西八、×日開店です」と言われて驚いたことがある。客の顔をしっかり覚えているのだ(それほど頻繁に行っているということか・笑)。

今どき珍しい感心な店員さんだと思い、名札を見て彼女の名前を覚えていたら、新装開店から暫くして苗字が変わった。結婚したのか、それとも離婚して元の苗字に戻ったのか、などと余計なことを考えていたら、実は店長氏と同じ苗字であることが分かった。なるほど、職場結婚というわけか。しかし、そんな立ち入ったことを訊く訳にもいかないので、それとなく2人の様子を観察していた。

この店長氏、店員教育にはメチャクチャ厳しく、入店早々で辞めていったアルバイトは数知れないが、定着した子は最初とは見違えるぐらい頼もしく育っていく。いつも据わった目つきで店内を睥睨し、新妻が傍にいようが、態度も顔つきも以前と全く変わるところがない。職場にはプライベートなことは一切持ち込まない職人気質の人なのだろうと思う。

ところが、このところ何時いっても彼女の姿が見えない。たまたま勤務シフトがそうだっただけなのかもしれないが、ひょっとして夫婦間に何かまずいことが起きたのではと、全くもって余計なお世話だけど、ちょっと心配していた。

今日行って、それが杞憂であることが分かった。久々に見た彼女は心なしかふっくらとしていたのだ。なあんだ、そういうことだったのか。ひと安心すると同時に、とても仕事熱心な2人の前途に幸あれと、これまた全くもって余計なお世話だけど、心の中で祝福したのだった。

3月8日の練習内容 軽いビルドアップ10キロ

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