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2006/03/01

音楽の刷り込み効果?

Walter昨日のジョグのBGMはブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団によるブラームスの交響曲第4番ホ短調。昔から名盤の誉れ高いものだ。先日DVDを借りた際に、店の数少ないクラシックCDの中に発見して思わず借りたものだ。高校時代にこの曲を初めて聴いたのがこの演奏で、以来実演、録音とも数え切れないほど聴いてきたが、これに匹敵する演奏は2つか3つで、未だにこの演奏が自分にとっての標準というか、原点みたいになっている。音楽体験にも「刷り込み効果」があるのかもしれない。

ちなみにその「匹敵する演奏」というのは、ご存知クライバー指揮のウィーンフィル盤、昨年4月にNYで聴いたチョン・ミョンフン指揮ドレスデン・シュターツカペレの演奏、それから1978年の尾高忠明指揮某大学オケの定期演奏会である。最後のは自分も出演したからというだけの理由だが(笑)。

他の曲での「刷り込み効果」としては、同じコンビによるモーツァルトの第40番、ベームとベルリンフィルによる「ジュピター」とブラームスの第1番(この辺りはまあ順当)、シュミット=イッセルシュテットとウィーンフィルによる「田園」、ケンペとベルリンフィルによるブラームスの第3番(ちょっと渋い)、クレンペラーとニュー・フィルハーモニア管によるブルックナーの第9番、ワルベルクとフィルハーモニア・プロムナード管によるメンデルスゾーン「イタリア」(かなりマニアック)などがあり、なかなかこれらを超える演奏には巡り逢えないでいる。

ところで、昨日のブラームスにはオチがある。リミックスされて一段と聴きやすくなった(昔のCBSはアリゾナの砂漠みたいなカサカサの音がした)ワルターを聴きながら、拠点にしている銭湯まで戻ってきたあたりで、終楽章の最後のピウ・アレグロに差しかかり、いよいよ大詰めというところになって、ちょうどやって来たこの銭湯の常連客の一人に声を掛けられた。「寒かったやろ」とか言っているらしいのだが、タイミング悪すぎ。無視してやろうかと思ったが、その顔を見て思いとどまり、適当に返事を返さざるをえなかった。その人の背中に見事な絵が描かれているのを思い出したからだ(笑)。

2月28日の練習内容 ジョグ10キロ 月間走行距離236キロ
3月 1日の練習内容 完全休養

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