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2006/02/03

『Dの複合』

これも言わずと知れた松本清張の名作。アマゾンの紹介文は次のとおり。

作家の伊瀬忠隆は雑誌の依頼を受けて「僻地に伝説をさぐる旅」の連載を始めた。第一回浦島伝説の取材地丹後半島いらい、彼の赴くところ常に不可解な謎や奇怪な事件が絶えない。そして突然の連載打切り。この企画の背後に潜む隠された意図の存在に気づいたとき、伊瀬は既に事件の渦中に巻き込まれていた。古代史、民俗説話と現代の事件を結ぶ雄大な構想から生れた本格的長編推理小説。

以下、ネタバレ注意。

2月3日の練習内容 ジョグ14キロ(本来は昨日すべき練習)

曰くありげなタイトル、本文中に引用された時刻表や日本地図など、「いかにも」の本格推理小説であるが、今日的な感覚からすると、やや古めかしい感じがしないでもない。

浦島、羽衣伝説にまつわる取材旅行は、実は雑誌の編集担当浜中の復讐心から企てられたものと判明するが、その元になった戦時中の貨物船上での殺人事件については、「海竜丸」など多少は伏線が張られているものの、事件の全貌については最後まで明らかにされないままである。

最後の浜中の手紙で全てが明らかにされ、読者は「目からウロコ」の体験をする仕掛けになっているが、「最後の最後で、そりゃないよ」という感じがしてならなかった。偉い作家の「雄大な構想」をありがたく読ませていただくのも結構だが、今日の読者にはもう少し謎解きの過程の面白さが必要だろう。

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