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2006/02/09

『激走 福岡国際マラソン』

副題に「42.195キロの謎」とある。鳥飼否宇著。この作家のことは全く知らなかったが、近所の図書館には同じ著者の小説が10冊近く並んでいた。以前、ランママさんのブログで紹介されていて、これまた「騙されたと思って」読んでみたら、最後の最後まで、ものの見事に騙されてしまった。面白かった。版元紹介は次のとおり。

マラソンを舞台にスピード感溢れるミステリ
北京オリンピックの代表が決まる福岡国際マラソン。有力選手、外国招待選手、そして有望視されている新人など各ランナーの思惑が錯綜する。そのなかで実力がありながらペースメーカーとして出場する市川。彼もまたこの福岡にひとつの思いを持っていた。レース途中に、有力選手の死亡事故があったが(それは殺人なのかまた事故なのか。先導する白バイの警官が、その謎に挑戦する)、白熱のレースは続く。モノローグのように、各選手の過去が綴られ、次第に謎が明らかにされていく。勝負はトラックまでわからない。そして最後の直線100メートルの激走がその答えを出した。

04年の大会で走ったときのことを思い出しながら読んだ。中盤からは主力選手の転倒による棄権、上記の死亡事故、市川の突然のペースアップなど大波乱の展開となり、ハラハラドキドキの連続で、読み出したら止まらない。死亡事故の原因や、最後に明らかになる謎の真相はやや現実味には欠けるが、ストーリーとしては非常に面白い。各ランナーの心理状態もよく描けていると思う。

2月9日の練習内容 ジョグ10キロ

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