官製マッチポンプ?
医師による禁煙指導に公的医療保険を適用しようという動きがあるというニュースを読んだ。ニコチン依存症を一種の病気と捉え、それに対する治療行為として位置づけるということで、禁煙に成功する人が増えれば長期的には医療費の抑制に繋がるというのだが、前にも書いたとおりタバコ大嫌いの私としては看過できない動きだ。
大体、「健康に有害」とパッケージにも明記され、依存症に陥ることが広く知られているタバコを敢えて吸い続けて依存症になった人は、自ら好んで病気になったようなものだ。そんな自業自得の「病気」を貴重な公的医療費を使って救済することはない。健康に有害な商品を白昼堂々と売っておいて、いざ足抜けできなくなったら公費で尻拭いするという。これが本当のマッチポンプだなんて、出来の悪いジョークでしかない。
さらに、どうせ保険で禁煙治療できるのなら、少しぐらいは喫煙しても大丈夫というモラルハザードの問題も生じる。「禁煙なんて簡単なことだ。私はもう10回も成功した。」という冗談が冗談でなくなるかもしれない。結局、禁煙治療が普及して儲かる医師や薬剤メーカーなど、医療関係者がオイシイ思いをするだけのことではないのか。
本質的な解決方法はただひとつ。そもそも最初からタバコを簡単に吸えなくすることに尽きる。公共の場での喫煙を厳しく規制するのもそのひとつだし、最も有効なのは以前書いたとおり1本100円ぐらいにして気軽に買えなくすることだ。それでも買う人から差額の80円分を医療費として徴収する形にすれば一石二鳥である。その80円から禁煙指導の費用を出すというのなら、まだしも理屈が通るかもしれない。
11月9日の練習内容 ペース走10キロ(キロ4分)を含む15キロ
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コメント
今晩は、たけしたです。
わたしなんか 逆に たばこが原因の疾病には 保健適用しない ってほうがぁ(笑)
だって自動車事故の怪我も原則 未給付だもん。
第二案も賛成です。 ひと箱1000円とか2000円に
3000円なら どこで吸ってもええわぁ。高額納税者さんやもん。
ではでは
投稿: たけした | 2005/11/10 21:32
たけしたさん、こんにちは。
マメにコメント、ありがとうございます。(笑)
本当にその通りですね。
生命保険料なんかも喫煙者からは倍ぐらい
取ってもいいのではないかと思います。
ただ、禁煙の証明をどうするのかなど
技術的な問題はあるかもしれませんが。
投稿: まこてぃん | 2005/11/11 09:38
ご無沙汰してました。
喫煙禁煙は 血液検査すれば 一発で解るって
以前聞いたことが(読んだ)ありますぅ。
それで 判別できるかと思います。
まぁ それより 医療費抑制をけんとうするなら
負担増ばかり議論しないで どーすれば 病人が減るか 減らせるかも考えて欲しいですぅ。
ではでは
投稿: たけした | 2005/11/22 00:19
たけしたさん、こんにちは。
へえ、血液検査ですか。
検査前、暫く禁煙しても見つかるのでしょうかね。(笑)
「どうすれば病人が減らせるか」
まさにおっしゃる通りです。国民の皆が病気になりにくい
体になればいいのです。
健康診断の結果を総合評価して、個人ごとに
社会保険料に差をつけるというのはどうでしょう。
さしずめ我々ランナーはきっと安くなりますよ!
それから、タバコ税制を巡っては最近少し動きが出てきましたね。
是非増税してほしいです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051120-00000096-jij-pol
投稿: まこてぃん | 2005/11/22 13:17