地面からの反発力で走る
最近ずっと考えていて実践に努めていたことが、今月発売の『ランナーズ』にちょうど載っていた。「骨盤前傾」とか「体の重心の真下で着地する」とか「足底全体でフラットに着地する」といった幾つかのコツが、全てここに集約されるような気がする。
要するにこういうことだ。走るという動作は、歩くのと違って空中に滞在する時間があり、着地する衝撃の反作用として、地面から反発力を受ける。この力を前方への推進力に変えてやれば、地面を「蹴る」動作をしなくても体は前に進むというものだ。別の言い方をするならば、脚の筋肉は自らの主動的な運動ではなく、着地の衝撃に耐えるという受動的な働きによって推進力を生み出すということである。記事には「着地の衝撃が頭に抜ける」という言い方がしてあった。これも何となく分かる。
タイトルには「目からウロコの新事実」とあるが、こういうことは以前にも本で読んだりして知識としてはもっていた。しかし、ボストンの反省から、骨盤前傾や、着地と重心の位置関係などを意識し始めて数か月にして、ようやく朧げながら体で理解できるようになってきたのだろう。本当に、知識というものは目で読み、頭だけで理解しようとしても、何の役にも立たないものだ。
8月23日の練習内容 軽いビルドアップ15キロ
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