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2005/08/20

『天使の爪』

『天使の牙』の続編で、上下巻1200頁近い長編である。例によって版元の紹介文。

関東信越厚生局麻薬取締部を乗っ取った全裸の女。犯罪交渉人として指名されたのは、麻薬Gメンの神崎アスカだった。籠城事件の背後には、諜報活動で圧倒的な優位に立とうとするロシア情報機関の思惑が……!? 本作は『新宿鮫』で知られる大沢在昌が1995年に刊行し、11万部突破のベストセラーを記録した代表作『天使の牙』の続編。主人公は警視庁勤務時代、任務遂行中に狙撃され、自らの脳を別の女性の肉体に移植する手術を極秘裡に受けた過去を持つ麻薬取締官の神崎アスカ。脳移植技術を独占するために彼女に接近するSVR(ロシア対外情報局)と、それを阻もうとする米CIA ― アスカはやがて、ロシアが生み出した「もう一人の脳移植者」と対決することに。米ロ諜報戦争を軸に、かつてアスカの婚約者だった刑事・古芳和正との愛と葛藤の物語が展開される。

8月20日の練習内容 4キロ走×4本を含む20キロ

『牙』をさらに上回るスケールの力作。アスカに続くもう一人の脳移植者にして恐怖の殺人マシーン「狼」との宿命の対決に向け、全てのディテールが収斂していく様は見事。芦田や古芳のキャラクターづくりも前作に比べると格段に良くなった。更なる続編に期待するところ大である。

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