今年の福岡国際マラソンの要項が今朝の朝日新聞に出ていた。Bグループのフルの参加標準は2時間45分となり、昨年より5分ハードルが高くなった。これにより、今季は福岡でなく防府がメインレースとなることが確定した。←の完走記にあるように、国内最高の大会にBグループとはいえ参加できた昨年の感激を、今年は味わうことができないのだ。非常に残念である。
今年は参加標準が厳しくなるという噂は前々から聞いていた。地元警察との協議が整わない、というのがその理由とされる。西日本随一の大都会で開催される大会だけに、市民生活への影響が大きいことは事実だろう。沿道で小旗を振って応援してくれる人々に勇気づけられたレースだったが、反面、長い時間待たされ、回り道をさせられて悪態を吐いている人たちもいて当然だと思う。「もし、自分がランナーでなかったら」という視点は絶対に必要だ。
ましてや、例年せいぜい100名足らずだったのが、昨年は一挙のその5倍ものランナーが参加し、しかも、持ちタイムが23分も遅いランナーたち(自分もその一人、いやほとんど最後の一人の部類だ)のせいで関門が緩められ、道路閉鎖が長引いたのだ。市民からの苦情が急増したことは想像に難くない。警察側の事情も十分理解できる。
しかしながら、↓に全文を引用したように、昨年、主催者側は「市民マラソン化への第一歩を踏み出した」ことを誇らしげに謳っていた。皮肉にも今年はそれに逆行するような結果となったことについて、責任ある立場の人から、納得はできなくとも理解のできる、きちんとしたコメントを発表してほしい。
ただ、500人が400人になろうと、弾き出されたランナーの無念にも関わらず、市民生活への影響面では現実的にはそれほどの差はないだろう。このぐらいの規模で開催実績を重ね、徐々に拡大していくしかないのかもしれない。ボストン、NY、シカゴ、ロンドン、ベルリン・・・。よく言われるように、欧米では首都級の大都市で何万人ものランナーが参加するマラソン大会が開催されている。例外もあるが、最初は数十人規模の大会だったのが、長い歴史の中で発展を遂げて現在の姿になった大会も多い。来年、福岡は第60回の記念大会を迎える。今後とも期待を繋ぎたい。
ところで、防府確定に伴い、11月の練習レースとして、4年ぶりとなる福知山が視野に入ってきた。最後の坂は考えなくて良いので、コースとしてほぼ完璧だ。
本日は息子の誕生日。おめでとう。しかし、刑法上はもう成年なのだよ。
8月3日の練習内容 LSD20キロ(BGMはブルックナー第8など)
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