官は強し
昨日の東京出張で、会議の席上配布された分厚い資料は宅配便で会社あて直送することにした。モバイルなどが入ったカバンをこれ以上重くしたくないし、翌朝出勤する時のリュックはトレーニングの用意で一杯だ。出張の時はたいてい宅配便のお世話になる。
会議が終わり、JR新橋駅前のローソンに入って「宅配便、お願いします」と言ったら、「ゆうパックになりますが」と言われた。そうか、ローソンはヤマト運輸との契約を切ってまで郵便局のゆうパックを取扱うことになったと、以前新聞で読んだことがある。
今回送った書類は最小サイズで京都までの料金は700円。後で調べるとヤマトの宅急便だと持ち込みで740円である。消費者にとってわずかに有利なのだが、それよりローソンに入る手数料が高いことが切り替えの誘因となったことは想像に難くない。
ローソンとしては極めて経済合理的な経営判断をしたに過ぎないが、これは官による民業圧迫の典型だ。国家財政にバックアップされた官営事業が殴りこみをかけ、同じ土俵でガチンコ勝負をするなら、勝負は初めから見えている。消費者にある程度の選択の余地はあってよいと思うが、それが「官か民か」の選択でなければならない理由は何もない。「官は官、民は民」の役割分担というものがあるのではないか。
郵政民営化法案が昨日衆議院を僅差で通過した。今後、郵政事業の収益性が問われるようになってくると、いきおい儲かる都市部に事業が集中し、民間との競争はより激化せざるを得ない。他方、収益の上げづらい地方は切り捨ての方向に向かうだろう。郵政改革という個別命題は成し遂げられても、それが日本経済全体に悪影響を及ぼせば、これまた典型的な合成の誤謬の問題となる。
今日は何だか某後輩の板みたいになってしまった(笑)。
7月6日の練習内容 バイク60分
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