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2005/07/21

『走らなあかん、夜明けまで』

大沢在昌作。新宿鮫シリーズが面白かったので、ちょっと毛色の変わった作品も読んでみた。

主人公は普段は運動など全くしない平凡なサラリーマン。しかし、ひょんなことから舞洲24時間リレーマラソンに参加することを会社から命じられる。しかも、体力的にも精神的にも最もハードとされる未明から夜明けにかけての時間帯を担当する破目に・・・。完走してタスキをつなげなければ夏のボーナスをカットするという非情の仕打ちに、彼は最後まで気力を振り絞って立ち向かうが・・・。

というのは冗談で(ヲイ・笑)、本当は、

東京生まれ東京育ちの坂田勇吉は27歳の独身サラリーマン。出張で生まれて初めて訪れた大阪で間違って大事な鞄を盗まれる。明日の会議に絶対必要な新製品のサンプルが入っているのだ。極道たちの手から取り戻すため、キタからミナミと初体験のナニワの街を命がけの大爆走、大追跡。ヤクザ同士のメンツをかけた争いに巻きこまれ、次々襲ってくる過酷な状況に涙をふり払って立ち向かう。息づまるワンナイト・チェイスの興奮。「日本一不運なサラリーマン・坂田」シリーズ第1作。

坂田が初めて会話した大阪人であるJR福島駅の改札係が喋るベタベタの大阪弁に思わずのけぞってしまったが、盗まれたアタッシェケースを追って桜橋から大阪駅前ビル地下街を走り回り、さらに地下鉄から近鉄に乗り継いで難波、天王寺、藤井寺へと、よく知った場所が次々に出てくるので楽しかった。藤井寺球場の近鉄×日本ハム戦(90年前後?)の模様も懐かしい。村上、金村、鈴木貴、大石、・・・。嗚呼。

ストーリーは単純でドタバタの喜劇仕立てのようでもある。さとなお氏の言うとおり、このシリーズはわざとB級っぽくしてあるのかもしれない。ちなみに、坂田という名前について、作中では将棋の坂田三吉を踏まえた記述があり、それが事件の発端になるのだが、大概の大阪人にとって、坂田と言えばコメディNo.1の坂田利夫だ。「アホの坂田」というフレーズが例の大層なメロディとともに条件反射的に頭に浮かぶ。それがネイティブ大阪人だ。

蛇足ながら、最後の方で地下鉄「四ツ橋線」とあるのは「四つ橋線」の誤りである。ただし、駅名は「四ツ橋駅」が正しい。「四つ橋線四ツ橋駅」である。ややこしいが、大阪に長く暮らしている人でも案外知らない人が多い。鉄ちゃん以外にはどうでもいい話だが(笑)。

7月21日の練習内容  休養(会議→打上げのため)

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