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2005/06/19

『無間人形』

「むげんにんぎょう」。『新宿鮫』シリーズ第4巻。これまでで最も長編で、プロット構成もかなり複雑である。読みながら何度も前に戻って復習しなければならなかった。版元紹介は次のとおり。

新宿の若者たちの間で、舐めるだけで効く新型覚せい剤が流行りだした。薬を激しく憎む新宿署刑事・鮫島は、執拗に密売ルートを追う。財閥・香川家の昇・進兄弟の野望、薬の独占を狙う藤野組・角の策略、麻薬取締官の露骨な妨害、そして、恋人・晶は昇の手に……。現代を代表する超人気シリーズ第4弾、直木賞受賞の感動巨編、待望の文庫版で登場!

以下、また少しだけネタバレ(笑)。

6月19日の練習内容 ジョグ20キロ

今回のポイントは麻薬取締官事務所との息詰まる遣り取りだ。第一線取締官の塔下修は鮫島のひたむきな姿に感銘を受け、次第に組織の論理を超えた協力を惜しまぬようになっていく。ひとつ残念だったのは最後の対決シーンで塔下自身ではなく、犯人グループ内に潜入した別の取締官が活躍することで、ストーリー構成上やむを得ないとはいえ、あそこは塔下に花を持たせたかった。ただ、さすがに直木賞受賞作だけのことはあり、全ての登場人物が「生きて」いるし、どんなディテールも疎かにせず、それが大きなストーリーにガッチリと組み込まれている様は見事である。

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