1本百円だっていい
煙草が大嫌いである。20年ほど前は吸っていたので喫煙者の気持ちが分からないわけではないが、客観的にみると何ひとつ良いことはない。肺癌や循環器疾患の発病リスクを高め、灰や吸殻で環境を汚し、放火に次いで火災発生の主要原因となり、何より副流煙で吸わない人間にまで害悪を及ぼすのが許せない。前を歩きながらプカプカ吸っている人間を見ると、追いかけていって頭からバケツで水をかけたくなるが、小心者ゆえ実際には煙を避けるために走っていって追い越すとき、睨んでやるぐらいが関の山だが。(泣)
愛煙家は一服するとリラックスして気分転換できるというが、そんなのはニコチン中毒による禁断症状の一時的緩和に過ぎない。それでアイデアが湧き、また文学や芸術を生み出したと強弁するなら、麻薬や覚醒剤も同じように礼賛すればよい。
健康増進法が施行されて公共施設での禁煙・分煙はかなり進んだが、努力義務のみで罰則がないのでまだ十分とは言えない(*)。東京都などでは路上喫煙禁止条例が制定され違反者から罰金を徴収しているそうだが、最も有効な方法は税金をうんと高くして、そもそも煙草が気軽に買えないようにすることだ。以前、朝日新聞の社説が「1箱千円だっていい」と珍しく大胆な意見を書いていたが、その倍だっていいと思う。1本百円だ。それでも吸いたい人には喫煙による社会的コストを負担してもらえばよいのだ。
今日5月31日は世界保健機関(WHO)が定めた世界禁煙デーで、厚生労働省では今日から1週間を禁煙週間と定めて「普及啓発」を行っているそうだが、その内容は記念シンポジウムの開催やポスターの配布など、官僚の自己満足ないしエクスキュースのような項目ばかりで、現実的に効果があるとは到底思えない。税金をもっと取って禁煙を促進すれば一石二鳥にも三鳥にもなるのに、これでは税金の無駄使いというものだ。
(*)一番残念なのは、ヘルシーメニューが売り物のサンドイッチ・チェーン「サブウェイ」の京都ポルタ店が、店が狭いからという理由で全席喫煙可になっていることだ。一度本部に電話したら「喫煙者のご要望もありますので」などと言っていたが、非喫煙者の要望はどうなるのか。京都府唯一の店舗であり、チェーンのコンセプトにかかわる問題だけに何とかしてほしいものだ。(ーー)
5月31日の練習内容 休養。 月間走行距離 324キロ。
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