肩甲骨で走る(続)
3日の練習会でお互いのフォームをチェックし合う一齣があった。Hさんによれば私のフォームは左右のバランスが良くないとのこと。確か以前S先生にも同じことを指摘されたような気がする。それはともかく、Kさんのフォームを見ていると、腕をしっかり振ろうという意識からか、左右の肩が前後に大きく揺れて上体が安定せず、いかにもエネルギーのロスが大きそうである。そこで、普段私が気をつけていることを少しお話しした。これは金哲彦先生のDVDを見て自分なりに考えたものであるが、それ以外特に根拠はない。
ランニングは言うまでもなく2本の脚で走るものである。しかし、人間の体には直立歩行以前のメカニズムが残されている。腕を前脚とすれば腰骨に相当するのが肩甲骨である。直立することで宙に浮いた腕は、実際には地面をとらえることはないが、腕を振ることによる肩甲骨の動きは、走るという運動に大きく関わっている。それによって生み出された体幹の「ひねり」が背骨、腰骨から脚へと伝達され、前方への推進力が得られるのだ。よく「腕を振れ」というが、闇雲に腕を振ってもムダな動きを生むだけである。むしろ、肩甲骨を左右交互に真っすぐ後方に引くような動きを意識すべきであり、腕はそれにつられて動くというぐらいに考えた方がよい。もっと感覚的な言い方をすれば、「四つ足動物のように腕(前脚)でも地面をとらえて走る」ということになるだろう。
4月5日の練習内容 休養
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コメント
まこてぃんさんこんにちは。Kです(笑)
ブログ開設おめでとうございます。
先ほど金先生のDVD見直しました。
すぐにはできそうにありませんが、まずは
歩きからはじめたいと思います。
あとビデオで自分のフォームをチェックしてみます。
投稿: けんあん | 2005/04/07 06:37
けんあんさん、ようこそ。
おお、けんあんさんもDVDお持ちでしたか。
初めからネタバレしていたわけですね。(笑)
自分のフォームって、あまり見る機会ないですよね。
一度皆で撮影会でもやりますか。
傍目には「ヘンなおじさんたち」でしょうが。
投稿: まこてぃん | 2005/04/07 16:52
まこてぃんさん、こんにちは。めかで~す。
DVDは見ていないですけど、金さんは、「背中で走る」ということを、よく言ったり書いたりしておられます。この背中理論については、宝島ムック1110の『体脂肪を燃やすスポーツトレーニング』に詳しく載っていますよ。
また、たぶん昨年のおこしやすマラソンの宇佐見先生の講習会だったと思うのですが、「腕振りは、腕を振るというよりも、ひじを後ろに引く」と聞いたように思います。「後ろに振る」という話も聞いたようなきがしていて、ほかの人のアドバイスとごっちゃになっているかも。
私は昨年の夏にニッポンランナーズの練習会に何回か出たあと、突然に、腕を軽く振っているだけで脚が前に出て行くことに気が付いて驚きました。でも、少し練習しないと、感覚が消えてしまいます。理屈でフォームを考えるよりも、ニッポンランナーズの練習会で必ずやるツイストなどの準備運動が、鍵なのかもしれません。
長々と失礼しました(^^;)。
投稿: meka | 2005/04/07 20:28
めかさん、こんばんは。
たしか、初めまして、ですよね。
なるほど、金先生以外にも似たような
アドバイスをされる方がいるのですね。
問題はそれを頭で理解することではなく
体で実感することで、めかさんの体験も
まさにそういうことだと思います。
準備体操(金先生のいうウェイクアップ体操)
は確かにひとつの鍵かもしれませんね。
いいヒントをいただきました。
投稿: まこてぃん | 2005/04/08 00:17
めかさんって、ひょっとして昨年11月の
渡良瀬遊水地でお会いしたでしょうか。
(記憶が定かでない・・・汗)
だとしたら、大変失礼しました。 m( _ )m
投稿: まこてぃん | 2005/04/08 09:39
まこてぃんさん、こんにちは。
実はわたしも自信がなかったのですが、やっぱり昨年の渡瀬遊水池に来られた方ですよね。でしたら、お会いしています。frunでいろいろな方のお名前を拝見するので、お会いしたことがあるのか、コメントしたことがあるのか、私も、よくわからない状態です(^^;)。
私はどちらかというと、つい実践より理論に走ってしまうのですが、やはり実践が大切ですよね。明日は、ニッポンランナーズの練習会に行ってみようかと思います(半年ぶり!)。
投稿: meka | 2005/04/08 18:24