2020/10/18

松阪再訪

松阪はちょうど2年前に伊勢街道を「走った」とき(そんな時代もあったね・笑)に訪れているが、今回再び行くことになったのにはちょっとしたワケがある。

実は近鉄の株主優待全線乗車券を行使するのが主たる目的だった。これまでは近所のチケット屋で買い取ってもらっていたのだけれど、今年はコロナの影響で需要が落ち込んだせいで、買い取り価格が従来の半分以下になっている。

それならば自分で行使した方がまだマシと思い、松阪まで往復することにした。2年前に立ち寄ってその美味さに感激したステーキハウスを、また機会があれば再訪したいと考えていたのだ。

春先からは営業自粛や時間短縮に追い込まれていたそうだが、7月には通常どおりの営業時間に復帰、訪れた日も地元グループ客などでほぼ満席の盛況だった。精肉店直営のステーキの味は相変わらずで、同行した家内も感激していた。

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それだけで帰るのももったいないので、街道走りが目的だった2年前には訪れなかった松坂城跡付近を散策した。現在は石垣をとどめるだけになっているが、かなり大規模な城だったことが分かる。

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城のすぐ近くに、御城番屋敷(国指定重要文化財)が、文久3年の建築当時の姿のまま残っていて、これには大変興味をそそられた。槇垣を巡らせた十軒長屋が2棟、石畳の道を挟んで向かい合っている。20軒のうち1軒は解体され、1軒は一般に公開されているが、残りは全て今も民家として使われ、当時の武家の子孫も住んでいるという。

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中に入ってみると、当時の日本人の体格に合わせて作られた住宅は狭く感じられたが、それよりも城から丸見えという職住近接の極み、しかも同僚家族と壁一枚隔てただけの暮らしは、さぞかし窮屈だったことだろう。(笑)

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2020/10/15

『エージェント:ライオン』

Lion2020年、仏。ダニー・ブーン、フィリップ・カトリーヌほか。日本初公開となる放映を行なったWOWOWの紹介文。

ある病院の精神科医ロマンは、自分がコードネーム“ライオン”であるスパイ、レオ・ミランだと主張する患者を担当するが、レオはロマンの婚約者ルイーズが誘拐されると予告。実際に誘拐事件が発生してしまい、他に頼れる者がいないロマンはレオに協力を依頼。病院から脱走したレオとともにロマンは、犯人一味が乗っていたバンを手掛かりに、ルイーズを追ってパリへ。やがて一味の目的が意外なものだと明らかになっていく。(引用終わり)

最初から最後まで全く先の読めない展開の連続で、96分間ハラハラドキドキさせられっぱなしだった。精神科の患者と医者だったはずの二人が、何をしでかすか分からない探偵(本人はスパイのつもり)と、彼に頼るしかない哀れな依頼者と立場を逆転させ、一風変わったバディものの冒険アクションを繰り広げる。

そう言えば、同じフランス映画の『最強のふたり』も、大金持ちの障害者と移民労働者の若者という、あり得ないコンビのバディものだったが、こういう設定はフランス映画のお家芸なのだろうか。

ジャケット写真でも想像がつくが、単なるアクション活劇ではなく、随所にユーモアやシャレが散りばめられていてかなり笑える。思い切り脱力もするけれど、そこは「緊張と緩和」の絶妙のバランスと言うべきか。演じているのはフランスで活躍しているコメディスター陣という。笑いのツボを心得た役者たちなのだろう。

WOWOWの惹句のとおり「理屈抜きに楽しめる痛快テイストのコメディアクション」で、日本で劇場未公開というのは惜しい。

10月14日 ジョグ4キロ

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2020/10/12

歌劇「フィデリオ」

Fedelioベートーヴェン唯一のオペラ。1805年、アン・デア・ウィーン劇場で初演。2004年のアーノンクール指揮チューリヒ歌劇場公演のDVDを鑑賞。

セヴィリャ郊外の刑務所。フロレスタンは政敵である刑務所長ピツァロにより無実の罪で捕らえられ不当に監禁されている。フロレスタンの妻レオノーレは男装してフィデリオという偽名で刑務所に潜入、看守ロッコのもとで助手として働きながらフロレスタンを救出する機会を窺っていた。
ある日、ピツァロはフロレスタンの旧友で司法大臣のドン・フェルナンドが視察に来ると知り、その前にフロレスタンを暗殺しようと決心する。地下牢で剣を抜いたピツァロがフロレスタンを刺そうとした刹那、間に割って入ったレオノーレは「まず妻を殺せ!」と自分の正体を明らかにする。ちょうどその時大臣到着を知らせるラッパが鳴り響き、ピツァロの悪事が白日の下に晒される。フロレスタンはじめ囚人全員が解放され、一同がレオノーレの勇気と神を讃えるなか幕が下りる。

ベートーヴェンが何度も改訂を繰り返し、序曲だけで4種類あるなど大変な心血を注いだ作品である。内容的にも自由、解放、夫婦愛を讃える啓蒙主義的な色彩が強く、オペラにしては肩肘張った堅苦しい作品ではないかと敬遠していたが、意外にもそれほど説教臭くはなかった。

レオノーレとフロレスタンの崇高な夫婦愛を賞賛するだけではなく、ロッコの娘マルツェリーネがフロレスタンの男装姿フィデリオに惚れ込み、そのマルツェリーネに横恋慕した門番ヤキーノがしつこく言い寄りといった、よくありがちな実らぬ恋愛を織り交ぜている面白さもある。

しかし、何よりもベートーヴェンの音楽そのものが、諸々の欠点を覆い隠して余りあるほどの説得力をもっている。アーノンクールが指揮したチューリヒ歌劇場の演奏がまた素晴らしく、オケと合唱はとんでもなく上手いし、舞台上の歌手たちのアンサンブルはスタジオでのセッション録音かと思うほどに完璧である。特に、第2幕からしか登場しないフロレスタン役のヨナス・カウフマンが、声楽的には無理があるというベートーヴェンの要求に見事に応えている。

余談を少々。「フィデリオ」という名前は、英語の fidelity(忠実、貞節)と同様、ラテン語の fides(信用)に由来するものと思われ、夫フロレスタンに忠誠を尽くす妻の理想像という意味を籠めた偽名なのだろう。さらに余談になるが、オーディオ用語の high fidelity は「高忠実度(再生)」を意味し、Hi-Fi と略される。それをもじったのが Wi-Fi である。

10月11日 ジョグ4キロ

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2020/10/09

北海道の旅 その4 札幌交響楽団定期演奏会

25日夜は札幌交響楽団第630回定期演奏会を聴いた。同楽団の定演は1月31日、2月1日の第626回以来、約8か月ぶりという。指揮者や曲目も当初予定から変更され、客席は1席おきの半数のみ、さらに入場時は検温と手指消毒を行うなど感染対策が取られた中での開催である。通常は開演前に行われるというロビーコンサートも中止となった。

曲目はシューベルトの「ロザムンデ」序曲、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番、ストラヴィンスキーの「管楽器のための協奏曲」、最後に再びシューベルトの交響曲第5番。指揮は広上淳一、ピアノ独奏は伊藤恵である。

札響、Kitara とも初めてだったが、小編成のプログラムもあってか、当地の爽やかな気候を思わせるような、明快で抜けの良い響きを楽しむことが出来た。特に交響曲では弦をはじめとしてよく歌うフレージングによって、シューベルト独特の音楽世界を構築していた。

ただ、最初の序曲などでは弦楽器の鳴りが十全でないと感じられたのが残念だった。前から4列目のほぼ右端という座席のせいもあるが、とりわけ第1、第2ヴァイオリンが物理的な距離以上に遠く感じられた。

勝手な想像だが、ここ数か月の間、個人練習は怠らないにしても、おそらくパート練習すらままならない状況が続き、揃って弾くのが久々ということがあったのではないか。弦楽器のことはよく分からないが、弓づかいとか、ヴィブラートのタイミングなど、細かいところで微妙にズレるというのは考えられる。

ピアノの伊藤恵はさすがにヴェテランらしい熟達した演奏で、ベートーヴェンのピアノ協奏曲の中では最も地味なこの曲を面白く聴かせることに成功していた。鳴りやまぬ拍手に応えたアンコールは、まさかの「エリーゼのために」。プロオケの定期演奏会で聴くことはまずないが、一流のピアニストが弾くとさすがに違うものだと感心させられた。

10月7日 ジョグ4キロ

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2020/10/06

北海道の旅 その3 千歳線旧線サイクリング

千歳線旧線は大正15年に北海道鉄道札幌線として開通、昭和18年に国有化され国鉄千歳線となったが、昭和48年には線形が悪く輸送上のネックであった北広島-苗穂間の線路付け替えと全線複線化が行われ廃止となった。北広島-東札幌間の旧線跡(18.8キロ)は現在、北海道道1148号札幌恵庭自転車道線(愛称「エルフィンロード」「陽だまりロード」「白石こころーど」)となっている。

24日午前9時半、北広島駅前でレンタサイクルを借りて出発、「エルフィンロード」に入ったところ。名前の由来は北広島市の象徴「エルフィン」(妖精)で、街路灯の支柱に妖精の絵が透かし彫りになっている。

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しばらく現行線と並行してなだらかな登りが続く。左手前方、新ボールパークの建設現場では多数のクレーンが林立しているのが見えた。やがて現行線を跨線橋で越える箇所があり、旧線はこの付近で現行線とクロスするような位置関係にあったのだろう。

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ここからは木立の間を抜ける快適なコースが続く。途中、「自転車の駅」で休憩。案内板には次のような説明があった。

旧千歳線は大正15年8月の営業開始に至るまで、大勢の労働者が過酷な労働のもと、宿舎に寝泊まりしながら鉄道建設に従事しました。何人もの労働者がはやり病などでなくなったり、過酷な労働に耐えきれず逃げ出した人もいたと言い伝えられています。このようにして敷設された旧千歳線は昭和48年まで千歳線沿線住民の重要な交通手段として活躍しておりましたが、千歳線の複線化や切り替え工事に伴いその役割を終えていました。

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旧上野幌(かみのっぽろ)駅跡は現在は厚別南公園となっている。自転車で周回できるコースがあり、立体交差やバンクがあったりして楽しそうだったが、ちょっと大人げないのでパス。(笑)

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徐々に市街地に入っていくが、地図から想像していたのと違って緑が多く、サイクリングやジョグのみならず、のんびり散歩している人が多かった。大谷地(おおやち)駅跡の白石東冒険公園。ここも何だか楽しそうだったがパス。

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月寒(つきさっぷ)駅跡は現在アサヒビールの工場の一部になっている。このように自転車道が一般道をアンダーパスしている箇所が多く、交通安全が図られているけれど、排水溝の蓋などの微妙な段差が気になり、自転車では少々走りづらかった。

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ようやく東札幌駅跡に到着。旧千歳線はこの先を左にカーブして函館本線と合流、豊平川を渡って苗穂駅に向かっていたが、現在は痕跡を留めていない。

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東札幌駅跡は現在、ラソラ札幌という商業施設になっている。ちょうど昼時になったのでスープカレーなるものを初めて食してみた。具だくさんでしっかり満腹した。

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廃線探訪はここで終了となるが、レンタサイクルを返却しないといけない。一時は軽トラックなどレンタカーを借りて運ぶことも考えたが、積み下ろしが面倒そうだし、そのレンタカーも返さないといけない。当然費用もかかるので、来た道をそのまま自転車で引き返すことにした。

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往復37キロ余り。後半はさすがに脚に来たが、何とか無事に北広島駅に帰着。同行した家内が意外に健脚で、最後まで付き合ってくれて感謝感謝である。

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2020/10/03

北海道の旅 その2

小樽から札幌に戻り、夕方の演奏会まで少し時間があったので、時計台とテレビ塔を見物した。時計台の2階で解説ビデオを見ていたら、ちょうど鐘が鳴る仕組みの説明の最中に、17時を告げる実物の鐘がすぐそばで鳴った。音は意外に小さかった。

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テレビ塔から大通公園を望む。

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地下鉄で中島公園へ移動。ここは1999年に走った北海道マラソンのフィニッシュ地点で、公園入口から文学館前を通り体育センター前に至る当時のコースを辿ってから、札幌交響楽団定期演奏会が行なわれる札幌コンサートホールKitaraに向かう。ホールを向いて指揮棒を手にするこの人は、PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)の立役者、レナード・バーンスタイン氏である。演奏会についても稿を改める。

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演奏会が終わって外に出ると雨が降っていた。ストーマの不安があるため我慢していた夕食をとるため、雨の中をすすきの近くまで歩き、某居酒屋で名物ホッケの開きや、毛蟹が入ったカニ玉などを注文した。本来は日付が変わる頃まで営業しているはずだが、今は22時ラストオーダーで慌ただしい限りだった。折角のプレミアムフライデー(死語?)だというのに。

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最終の26日は雨も朝方には上がり、爽やかな秋空が戻った。朝一番に北海道大学の構内を散策。ジョグやインターバルをしているランナーを多くみかけた。来年の東京オリンピックのマラソンでは、大学構内が後半の周回コースの一部になっていて、中央ローンと呼ばれるこの辺りも含まれている。

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最後は大通公園で焼きとうもろこしを頬張りながら、まったりと過ごす。お零れに与ろうと鳩が一羽近寄ってきたが、餌付けはダメと無視していたら諦めて居なくなった。

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少し早いがそろそろ空港まで移動しようと思って札幌駅まで行くと、何とJR千歳線が設備故障か何かで運休している。再開のメドがすぐには立たないようなので、急遽高速バスで空港に向かうことにした。

幸い行列はそれほどでもなく、すぐにやって来た臨時便に乗り込むことが出来た。3密回避も何も補助席まで満席状態だが誰も文句を言わない。バス業者にとっても棚ぼたのチャンスなのだし。(笑)

フライト時刻が迫って急いでいる人たちはバスを待ちきれず、タクシーに相乗りして空港に向かっていたが、当方はストーマ処理の必要があるため時間に余裕をみていたので事なきを得た。まさに「怪我の功名」だったと言うべきかもしれない。

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2020/09/30

北海道の旅 その1

23日から3泊4日で北海道旅行に行ってきた。ストーマをした状態で飛行機に乗り、サイクリングや演奏会鑑賞を含む予定をこなせるか、少々不安を抱えながらの旅だったが、結果的には全く問題なかった。また、危惧された台風12号の影響は最小限にとどまり、25日の深夜を除いてほぼ好天に恵まれた。

23日夕方に新千歳に到着、札幌駅前のホテルに投宿した。旅の疲れもあり夕食は駅前ビル「エスタ」内の「ら~めん共和国」で簡単に済ませた。関西では「うどん食て寝る」と言うが、札幌ではそこはラーメンで決まりだろう。(笑)

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24日はJR千歳線旧線(北広島-東札幌間)廃線跡のサイクリングに出かけた。本来は自分の足で走りたいところだが今は到底無理なので、北広島駅でレンタサイクルを借りて往復することにした。詳細は稿を改める。

終了後はホテルに戻って一休み。夕方は札幌の夜景を一望できる藻岩山に出かけ、ロープウェイで登った山頂のレストランで夕食をとった。少しピントがボケているが、まあ雰囲気だけでも。(笑)

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25日の午前中は小樽市内観光。函館本線から分岐していた手宮線の廃線跡が遊歩道として整備されている。線路や色内駅が復元されていて、修学旅行生が賑やかに写真を撮っていたりと、いわゆる廃線らしい風情はあまり感じられない。

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小樽運河。向こう岸の倉庫群は現在ではレストランや駐車場となっている。

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市内をひと巡りするとちょうど昼時になったので、駅近くの寿司屋に寄ってから札幌に戻る。

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その2に続く。

9月30日 ジョグ4キロ
月間走行 22キロ

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2020/09/27

歌劇「エフゲニー・オネーギン」

Oneginチャイコフスキーの代表的なオペラ。2017年メトロポリタンオペラ公演の録画を鑑賞。ライブビューイングの紹介文。

19世紀のロシア。田園地方の地主の娘タチヤーナは、読書好きのロマンティスト。活発な妹オリガには、レンスキーという婚約者がいた。レンスキーの友人で社交界の寵児オネーギンを紹介されたタチヤーナは一目で恋に落ち、夜を徹して恋文を書くが冷たくあしらわれる。田舎で疎外感を抱くオネーギンはレンスキーを挑発して決闘となり、彼を殺めてしまう。数年後、オネーギンはタチヤーナと再会。公爵に嫁いで社交界の華となった彼女に驚き、心を奪われるが…。(引用終わり)

原作となったプーシキンの同名小説は、悲劇の主人公を生み出す歴史的、社会的背景への批判や風刺を含むそうだが、オペラ化に際してそうしたリアリズムはほとんど割愛され、男女間の抒情的な恋愛ドラマの部分だけがクローズアップされている。プーシキンとチャイコフスキー、それぞれの生きた時代の違いもあるが、やはりチャイコフスキーという音楽家の特質によるところが大きいだろう。

彼の3大バレエ音楽がそうであるように、言い方は良くないかもしれないが、「劇伴音楽」を書かせたら彼の右に出る者はいない。半音階で下降する憂いを帯びた第1幕への導入曲を聴いただけで、登場人物たちの揺れる思いや、捌け口のない鬱屈した心理の一端が窺える。この動機は全曲を通じて重要な働きをする、一種のライトモティーフとなっている。

第1幕第2場「手紙の場」のタチヤーナの長大なアリア、第2幕第2場の決闘を前にしたレンスキーのアリアが大変感動的であるが、タイトルロールのオネーギンについては、第3幕最後の愁嘆場は別として、「ここが聴かせどころ」というアリアがないのが不思議である。

このオペラの実質的な主役はタチヤーナというべきで、本公演ではロシアが生んだ世界の歌姫アンナ・ネトレプコが、まさに役が憑依したような圧倒的な歌唱と演技を繰り広げる。また、レンスキーにアレクセイ・ドルゴフ、オルガにエレーナ・マキシモワなど、準主役級もロシア出身の実力者が固め、それぞれに好演している。

演出はオーソドックスで、華やかな舞踏会の場面など19世紀ロシアの貴族社会を再現する。また、幕が上がる前のスクリーンに、各場面に応じたロシアの美しい風景を映し出し、聴衆の想像力を掻き立てる趣向もグッド・アイデアだと思う。

9月27日 ジョグ4キロ

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2020/09/23

Go To 北海道

今日から3泊4日で北海道に旅行する。8月初旬の診断で症状が落ち着いていることが判明してから計画してきた。その時に書いた「家族揃っての旅行」は11月の予定で、今回はそれとは別に家内と二人で出かけ、札幌、小樽の市内観光や、札幌交響楽団演奏会、千歳線旧線探訪などを予定している。

タイトルのとおり、「Go To トラベルキャンペーン」のおかげで大変お得な価格になり、何だか申し訳ないような気もするが、年金生活者には嬉しい限りだ(笑)。感染防止に最大限の注意を払いながら、せいぜい楽しんで来ることにしよう。

ブログの更新は暫しお待ちを。

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2020/09/21

歌劇「イオランタ」

Iolantaチャイコフスキー最後のオペラだが上演機会は少ないようで、今回鑑賞した2015年のメトロポリタンオペラ公演は何とMET初演だったという。所要時間が半端なことがネックになっていて、1892年の初演時はバレエ「くるみ割り人形」との2本立て、このMET公演も前に書いた「青ひげ公の城」との2本立てである。ライブビューイングの紹介文。

15世紀、南フランスの山中。プロヴァンスのレネ王は、王女イオランタが生まれながらの盲目であることを悲しみ、目が見えないことが彼女に分からないように山中の秘密の城で育てていた。頼みの医師は、イオランタ自ら盲目であることを理解しなければ治療は困難だという。イオランタの婚約者のブルゴーニュ公爵ロベルトと共に偶然城に入った騎士ヴォデモンは、イオランタの美しさに心を奪われるが、言葉を交わすうち彼女が盲目だと気づいてしまい・・・。(引用終わり)

原作はヘンリク・ヘルツが書いたデンマークの戯曲「ルネ王の娘」で、それをもとに作曲者の弟モデストが台本を書いた。ネットで検索すると「アンデルセンの童話に基づく」という記述もみられるが、それが正しいのかどうか現時点で確認できていない。原作戯曲に関するウィキペディア(英語版)の記事でも、アンデルセンとの関連は全く触れられていない。

それはともかく、目が見えない日々を送っていた王女が、ある日訪れた騎士と恋に落ちたことをきっかけに、医師の治療を受けて見えるようになり、二人は目出たく結ばれるというストーリーはまさに童話そのもので、同じ作曲者のバレエ「眠りの森の美女」を連想させる。そこにチャイコフスキーの甘美な音楽が流れるのだから、観客としてはひととき浮世ばなれしたお伽噺の世界に浸れるというわけだ。

タイトルロールのアンナ・ネトレプコ、指揮のヴァレリー・ゲルギエフという最強ロシアペアが、まさに水を得た魚のごとく実力を発揮。ヴォデモン役のピョートル・ベチャワも伸びのある美声を聴かせる(名前からしてロシア人かと思っていたが、ポーランド出身だそうだ。ただ、あの立派な顎と容貌からいつも辻本茂雄を連想してつい笑ってしまう)。

トレリンスキの演出も、変化球が多かった「青ひげ」に比べるとオーソドックスに纏めていて違和感が少ない。全員が神に感謝するクライマックスの合唱になぜか加わらなかったレネ王が、最後の最後で一人脚光を浴びる演出はなかなか秀逸である。

9月19日 ジョグ4キロ

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