2016/09/27

『マンマ・ミーア!』

Mammamia_32008年米。メリル・ストリープ、アマンダ・セイフライド他。allcinema の紹介文。

ギリシャの美しいリゾート地、カロカイリ島。小さなホテルを営む母ドナと2人暮らしのソフィは、恋人スカイとの結婚式をいよいよ明日に控えていた。またそんな彼女には、“父親と結婚式のヴァージン・ロードを歩きたい”という密かな夢があった。しかし、母子家庭で育ったソフィは未だに父親が誰なのかを知らない。そこで母の昔の日記から、父親であろう3人の男性、建築家のサム、銀行マンのハリー、冒険家のビルを探り当て、ドナに内緒で結婚式の招待状を送ってしまっていた。やがて、道中鉢合わせた3人が揃って到着。ソフィは結婚式のサプライズのため、ドナの目が届かない場所に彼らを匿うことに。ところが、ドナが偶然3人を目撃してしまったことを機に、様々な問題が湧き起こっていく…。(引用終わり)

ジュリエットからの手紙』のアマンダつながりで観てみたが、残念ながらそれ以外はピンと来ない作品だった。やはりオッサンには「登場人物が突然歌い出す」ミュージカルはどうも馴染めない。ストーリーそのものが半ば荒唐無稽な上に、それがしばしば歌で中断されて気が散ってしまうのだ。

ただ、往年のABBA(最初のBの裏文字はどうやれば出るのか)の数々のナンバーは懐かしい限りだし、エンドロールでアマンダが歌う「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」はなかなかの名唱だと思う。ロケ地ギリシャの青い海や空、美しい風景も印象的だ。

ところで、ソフィの父親らしき男が3人、ソフィの仲間も3人組なら、ドナの昔のバンドも3人組である。これはモーツァルトの歌劇「魔笛」の3人の童子、3人の侍女などを想起させる。勝手な憶測ながら、もしかすると本作もフリーメイソンの影響を受けているのかもしれない。

9月25、27日 ジョグ10キロ

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2016/09/24

ドラマ版『破門』

Hamon_2BSスカパー!で2015年1月から3月にかけて放映。全8話。アマゾンの紹介文。

大阪は西心斎橋に事務所を構える建設コンサルタント、二宮啓之(濱田岳)。建設現場に妨害をしにくるヤクザを別のヤクザを使っておさえる「サバキ」の仲介を担う彼が、産業廃棄物処理場をめぐるトラブルに巻き込まれた。そのトラブルシューティングのために なりゆきでコンビを組むことになったのは ニ蝶会という暴力団のヤクザ・桑原保彦(北村一輝)。金の匂いを敏感に嗅ぎ付ける嗅覚と、頭の回転、腕っ節の強さは大阪屈指の極道。
全くといっていいほど、噛み合わない二人。それどころか桑原の言うとおりに二宮が動くと様々なトラブルに巻き込まれ、命の危険にもさらされるが、ピンチを救われることもあり。二宮は、桑原を「疫病神」と感じ、避けるようになるが、再びトラブルに巻き込まれ、桑原の助けを請うことになって・・・・・・。映画製作を行うというプロデューサーが二蝶会からの出資金を持ち逃げした。なりゆきから、その映画プロデューサーを追うことになった二人だが、トラブルが起こり、修羅場に。これを解決できないと・・・・・・。(引用終わり)

原作で言うと第5話までが『疫病神』、第6話からが『破門』となっている。両者とも基本的に原作に忠実に作られてはいるが、ドラマのタイトルにもかかわらず、『破門』の方は若干内容が割愛されて消化不良となっている。直木賞受賞作を前面に出した方が売れると考えたのだろうが、『破門』だけでは8話も持たないという判断があったのかもしれない。

ともあれ、桑原役の北村一輝がこれ以上ないというハマリ役で、もう本物の極道(まだ実際に出会ったことはないが・笑)にしか見えない。濱田岳も、桑原に始終どつかれながら、しっかりモトは取る二宮のキャラクターをよく体現している。大阪ネイティブの北村は当然として、東京出身の濱田の大阪弁がそれほど違和感がないのに驚く。前に観た『偉大なる、しゅららぼん』でも感じたことだが、耳のいい人なのだろう。

また、ステーキ、カニ、天ぷらからナポリタンスパゲティ、お好み焼きまで、場面転換時には必ずと言っていいほど食事シーンが出てくるが、これがまたいかにも美味そうで、食い倒れの町が舞台のドラマにぴったりである。

さて、来年1月公開予定の映画版では桑原が佐々木蔵之介、二宮が横山裕、その従妹の渡辺悠紀が北川景子といったキャスティングが発表されている。ドラマ版との比較を含め、今から楽しみだ。

9月23日 ジョグ10キロ

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2016/09/21

『疫病神』

Yakubyougami_3黒川博行著。版元の紹介文。

建設コンサルタント・二宮啓之が、産業廃棄物処理場をめぐるトラブルに巻き込まれた。依頼人の失踪。たび重なる妨害。事件を追う中で見えてきたのは、数十億もの利権に群がる金の亡者たちだ。なりゆきでコンビを組むことになったのは、桑原保彦。だが、二宮の〈相棒〉は、一筋縄でいく男ではなかった――。関西を舞台に、欲望と暴力が蠢く世界を描く、圧倒的長編エンターテインメント!(引用終わり)

『破門』から遡ってシリーズ第1作も読んでみたら、期待に違わぬ面白さだった。『破門』では小清水の逃避行にやや引っ張りすぎの感があったが、本作では間延びするところは全くなく、まさにノンストップのノワール・エンターテインメントが展開する。2作ともカギとなる人物が失踪し、それを複数の暴力団筋が必死で追うという展開で、これは作者お得意のパターンなのかもしれない。

ただ、多くの登場人物が複雑に関わってくるうえに、ほとんどが暴力団関係者と来ている。『破門』のときと同様、自分で相関図を書いて読み進めていたら、終盤になって二宮が頭を整理するという設定で「相関図」が登場した(295頁)。主人公ですら絵を描かないと呑みこめないほど複雑なのである。(笑)

9月19、21日 ジョグ10キロ

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2016/09/18

『ポセイドン・アドベンチャー』

Poseidon1972年米。ジーン・ハックマン主演。allcinema の紹介文。

大晦日の夜、パーティで賑わう豪華客船ポセイドン号を海底地震によって突然発生した大津波が襲った。一瞬の内に船は転覆。生き延びた人々は生存を賭けて、天地が逆転した船内からの脱出に挑む。転覆時のスペクタクルはもちろん、オールスター・キャストによる人間ドラマも見応え充分で、アメリカン・ニュー・シネマ全盛の公開当時、ハリウッド・エンタテインメントの真髄を見せた。70年代半ばに起きたパニック映画(ディザスター・ムービー)ブームの先駆けでもある。(引用終わり)

後の『タワーリング・インフェルノ』や『タイタニック』の先駆けとなったパニック映画の傑作だが、それだけにとどまらない人間ドラマとしての深みも持つ。ジーン・ハックマン演じる主人公の牧師スコットは、伝統的な宗教界にあっては異端児で、遠方に赴任させられた経歴を持つが、権威に盲従せず自分の信念に従って行動する彼の精神が、豪華客船が上下逆になった究極の状況の中で遺憾なく発揮される。

巨大なセットを組み、全て実写で撮影された映像は、VFX全盛の今日の観客の目から観ても迫力十分である。劇中で歌われる主題歌「モーニング・アフター」も大変印象深い曲である。ということで、本作はアカデミー賞の特撮、歌曲の2部門を受賞した。

蛇足だが、Poseidon は本編、予告編とも「ポサイドン」と発音されていた。もし本邦公開時に『ポサイドン・アドベンチャー』となっていれば、田辺聖子の『お聖どん・アドベンチャー』は生まれなかったに違いない。(笑)

9月17日 ジョグ10キロ

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2016/09/15

『ジュリエットからの手紙』

Juliet2010年米。原題は Letters to Juliet 「ジュリエットへの手紙」と逆になっているが、理由はよく分からない。アマンダ・セイフライド、ヴァネッサ・レッドグレーヴ他。 allcinema の紹介文。

『ロミオとジュリエット』の舞台としてして知られるイタリア、ヴェローナ。有名な観光スポットであるジュリエットの生家には、世界中からジュリエット宛に恋の悩みを綴った手紙が届くようになり、いつしかジュリエットになりきった“ジュリエットの秘書”と呼ばれる有志の人々によって心のこもった返信が届けられるようになった。
ニューヨークで雑誌の調査員として働くソフィは、婚約者のヴィクターとイタリアのヴェローナに婚前旅行でやって来る。ところが、レストランの開店を予定しているヴィクターはソフィそっちのけで食材探しに夢中。仕方なく、一人で“ジュリエットの家”を訪れたソフィ。偶然にも、壁の中にあった一通の“ジュリエット・レター”を見つける。それは、50年前にイタリアを訪れ、そこで出会った青年ロレンツォと恋に落ちた英国人女性クレアが書いたものだった。その手紙にソフィが返事を書いたところ、それを受け取ったクレアが孫のチャーリーを伴ってはるばるイタリアまでやって来た。ソフィはクレアの話を聞くと、ロレンツォを捜し出そうと提案、こうして3人で50年前の初恋の相手を捜す旅が始まるのだが…。(引用終わり)

予告編を見て面白そうだったので観てみたが、なかなかの拾い物だった。主人公ソフィがジャーナリスト志望の雑誌調査員というところがミソで、彼女は偶然発見して関心を抱いたクレアの物語に関わることになり、昔の恋人探しに奔走しながら、その模様をレポートに書き綴る。そればかりか、クレアへの返信に書いた言葉が、彼女自身の運命をも大きく変えることになる。

何と言っても、主演のアマンダ・セイフライドがとても可憐で、彼女の笑顔を見ているだけで幸せな気持ちになれる。その彼女をクレア役のヴァネッサ・レッドグレーヴが、まるで自分の孫娘のように温かく包み込む。クレアの孫チャーリーは何事にも懐疑的な現実主義者、ソフィの婚約者ヴィクターは料理のことしか考えない自分勝手な男であるが、二人ともどことなく憎めないキャラだ。

以下、ネタバレを含む蛇足を少々。

9月13日 ジョグ10キロ
9月15日 LSD20キロ

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2016/09/12

今度はシェービングフォームをやめる

シャンプー、ボディソープに続いて、今度はシェービングフォームもやめようと考えている。きっかけは自転車ツーキニスト、ヒキタ氏のメルマガである。記事の趣旨は、4枚刃剃刀の刃を8か月以上使っても交換する必要がないということなのだが、その理由のひとつにシェービングフォームやクリームのたぐいを一切使わないことを挙げているのだ。

自分はこれまで、蒸しタオルで髭を柔らかくした上でシェービングフォームを使い、5枚刃のシック・ハイドロで剃った後、スキンローションで仕上げをしていた。ひとつでも手間が省けると助かるし、何だか色んな成分が入った薬剤を使わずに済み、何より生活費の節約になる。最も厄介な顎髭は退職してからは適当に伸ばしていて、剃る部分が少なくなったこともある。

そんなこんなで、ダマされたと思って試してみたら、今のところ本当に何の問題もない。秋から冬にかけて肌が乾燥する季節になるが、おそらく大丈夫という気がする。これで剃刀の刃も長持ちすれば、まさに言うことなしである。

9月11日 ジョグ10キロ

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2016/09/09

交通事故

自宅近くの交差点で横断歩道を歩いて渡っていて、右折してきた乗用車の右前部に接触、転倒する交通事故に遭った。これまで車を運転していて軽い接触事故を起こしたことはあるものの、被害者側となったのは生まれて初めての経験だ。

幸い骨に異常はなく、軽い打撲傷と擦り傷だけで済んだが、左後方から突然現れた車体が目の前に迫った事故の瞬間は、思い出すだけでも身の毛がよだつ。当たり所が悪かったり、転倒して頭を打ったりしていたら、ただ事では済まなかっただろう。

相手方は80代半ばの高齢ドライバーで、横断歩道上に歩行者がいることに全く気がついていなかったという。右折して進入していく方向には信号待ちの車もなく、スピードを落とさずショートカットして突っ込んできたものと思われる。前方不注意に加え、十分な減速やハンドル操作など面倒なことを避け、つい「ラクな運転」に走った結果の事故だ。

アクセルとブレーキを踏み間違えたり、高速道路を逆行したりと、高齢ドライバーが起こす事故は後を絶たず、事故防止には万全の対策が必要である。免許更新時には机上講習だけでなく技能チェックを義務づけ、問題がある場合は免許を停止ないし返上させるべきではないか。

車がなくては身動きできない事情も分からなくはないが、だからと言って運転技能の低下したドライバーを放置してよいことにはならない。ちなみに、今回の加害者とほぼ同年輩の私の父は、今年の春、自発的に免許を返上したところである。

9月9日 ジョグ10キロ

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2016/09/06

『暗くなるまで待って』

Wait1967年米。テレンス・ヤング監督。allcinema の紹介文。

オードリー・ヘップバーンが盲目の人妻に扮したサスペンス・スリラー。夫のサムが見知らぬ女性から受け取った人形にはヘロインが隠されていた。ヘロインを奪い返そうとする組織のリーダー、ロートは、マイクとカルリーノの二人と共にサムのアパートで人形を探すが見つからない。そこで、妻のスージーが盲目である事を知った3人は、人形の行方を突き止めるために一芝居打つ事に……。(引用終わり)

同名の演劇作品を映画化したもので、ほぼヘンドリクス夫妻のアパートのみを舞台に、少数の登場人物の心理劇が繰り広げられる。クライマックス場面のある演出も元舞台作品ならではだろう。

ロート、マイク、カルリーノの三人組は、たまたま報道されていた事件をネタに、今で言う劇場型振り込め詐欺顔負けの芝居を打って、ヘロイン入りの人形を強奪しようとするが、スージーは盲目であることを逆手に取った機転で対抗する。ロートを演じたアラン・アーキンの冷酷な無表情(?)がとても怖い。

ところで、夫サムを演じたのはエフレム・ジンバリスト・ジュニアという俳優で、父親は同じ名前の往年の名ヴァイオリニストだった。その演奏に接したことはないが。

9月4、6日 ジョグ10キロ

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2016/09/03

※食べられません

先日、お茶の保存用に真空保存庫を購入したばかりであるが、今度は更に脱酸素剤というものを併用してみることにした。お菓子などに封入されている数センチ角の薬剤で、「たべられません」と目立つように書かれている例のヤツだ。

ネット通販ではこんなものもちゃんと売られていて、10個入り5袋という単位で購入することが出来た。お米、お茶、ピーナッツ用と書かれているので、そういうニーズは確かに存在するのだ。真空に近い状態にした保存庫にこれを併用すれば、ほぼ無酸素状態でお茶を保存することが出来るだろう。

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ただ、10個入りのパッケージを開封したら、その瞬間から酸素が入るため、今度は脱酸素剤自体を低酸素状態に置かないと効力を失うことになる。そのための真空保存庫を新たに購入する破目になった。何だか無限の悪循環に陥りそうだったが、幸いそれは錯覚だった。これで考えうる対策は完結した。

ところで、この「強力脱酸素剤」を部屋中に大量に置いておけば、理論的には人工的な低酸素環境を作り出すことが可能で、わざわざボルダーまで行かなくても高地トレーニングが出来るかもしれない。試す気はもちろんないけれど。(笑)

タイトルは毎回楽しく読ませていただいている朝日新聞夕刊連載の西加奈子さんのエッセイから拝借した。

9月1、3日 ジョグ10キロ

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2016/08/31

『破門』

Hamon_2黒川博行著。この作家は初めて読んだ。第151回直木賞受賞。版元公式サイトの紹介文。

映画製作への出資金を持ち逃げされたヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮。失踪した詐欺師を追い、邪魔なゴロツキふたりを病院送りにした桑原だったが、なんと相手は本家筋の構成員だった。組同士の込みあいに発展した修羅場で、ついに桑原も進退窮まり、生き残りを賭けた大勝負に出るが――。疫病神コンビVS詐欺師VS本家筋。予想を裏切る展開の連続で悪党たちがシノギを削る、超弩級のノンストップ・ノワール。(引用終わり)

桑原&二宮の「疫病神コンビ」第5弾だそうだが、単独で読んでも面白かった。登場人物は全て大阪弁、出てくる地名も主に京阪神で、まるで掛け合い漫才のようなノリとテンポ感を持ったハードボイルドというのは、おそらく他に類を見ないだろう。

詐欺師小清水の度重なる逃亡はやや引っ張りすぎの感はあるものの、結果としてマカオまで含めたさまざまな場所で話が展開していくので、最後まで飽きさせない。ヤクザ関係者の面々は言うまでもないが、府警四課の刑事中川、島之内の開業医内藤など、脇役陣もまた一筋縄ではいかないクセモノたちだ。

ところで、なぜシリーズ5作目の本書をいきなり手に取ったのかというと、つまりはこういうことである。(笑)

8月30日 ジョグ10キロ
月間走行 150キロ

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